葬儀の日程は何日後?通夜・告別式・火葬の流れと日程の決め方

葬儀の日程

「家族が亡くなったけど、葬式は何日後にすればいいの?」——突然の訃報に直面し、悲しみの中で日程を決めなければならない焦りを感じていませんか。

葬儀の日程は、火葬場の予約状況・僧侶のスケジュール・友引などの暦によって大きく変わります。特に都市部では火葬場の混雑で4〜5日待ちになることも珍しくありません。

この記事では、法律や統計データに基づき、葬儀の日程の目安日程を決める5つの要因臨終から火葬までの全体の流れを時系列で解説します。一日葬や直葬を選んだ場合のスケジュールも紹介しています。

読み終える頃には、葬儀までの見通しが立ち、葬儀社との打ち合わせで何を確認すべきかが明確になります。

結論からお伝えすると、葬儀は一般的に亡くなってから2〜5日後。通例は翌日に通夜、翌々日に告別式・火葬ですが、地域や時期によって前後します。

目次

葬儀は亡くなってから何日後に行う?

一般的な日程の目安

葬儀の日程に法的な期限はありませんが、一般的には以下のスケジュールで行われます。

儀式通例の日程実際の平均
通夜亡くなった翌日2〜3日後
告別式・火葬亡くなった翌々日3〜5日後

都市部では火葬場の混雑により4〜5日後になることも珍しくありません。

地域別の平均日数

葬儀までの日数は地域によって大きく異なります。鎌倉新書の調査(2017〜2019年)によると、都道府県別の平均日数は以下のとおりです。

地域平均日数主な要因
神奈川県4.6日人口集中・火葬場不足
千葉県4.4日首都圏の需要過多
東京都4.3日火葬場の慢性的混雑
埼玉県4.1日首都圏
地方(平均)2〜3日比較的スムーズに予約可能

首都圏では火葬場の数に対して死亡者数が多く、待ち時間が長くなる傾向があります。

また、季節による違いもあります。夏場は遺体保全の観点から早めに火葬する傾向があり、冬場は比較的余裕を持って日程を組めることが多いです。

法律上の制限:死後24時間ルール

墓地、埋葬等に関する法律 第三条では、「埋葬又は火葬は、死亡後24時間を経過した後でなければ行ってはならない」と規定されています。

つまり、最短でも亡くなった翌日以降でなければ火葬はできません。

⚠️ 例外となるケース:

  • 指定感染症で亡くなった場合
  • 妊娠7ヶ月未満の死産の場合

【早見表】亡くなった日別の葬儀スケジュール例

葬儀の日程は曜日によっても変わります。以下は火葬場がスムーズに予約できた場合の一例です。

🗓️ 月曜日に亡くなった場合:

  • 月曜:臨終・安置・葬儀社打ち合わせ
  • 火曜:納棺・通夜
  • 水曜:告別式・火葬・還骨法要

🗓️ 金曜日に亡くなった場合(週末をまたぐケース):

  • 金曜:臨終・安置
  • 土曜:枕経・葬儀社打ち合わせ
  • 日曜:納棺・通夜
  • 月曜:告別式・火葬・還骨法要

週末は火葬場の予約が取りにくく、日程が延びることがあります。


葬儀の日程を決める5つの要因

葬儀の日程は複数の要因を調整して決定します。ここでは主な5つの要因を解説します。

火葬場・斎場の予約状況

葬儀日程に最も影響するのが火葬場の予約状況です。

火葬場は公営施設が多く、予約は先着順となります。都市部では需要が供給を上回っており、4〜5日待ちになることも珍しくありません。

📍 地域による違い:

  • 都市部(東京・神奈川・大阪など):4〜5日待ちが一般的
  • 地方:2〜3日で予約が取れることが多い

僧侶・菩提寺のスケジュール

仏式葬儀の場合、僧侶のスケジュールも重要な要因です。

菩提寺がある場合は、その寺院の僧侶に依頼するのが基本となります。僧侶の都合が合わない場合は日程を調整する必要があります。菩提寺や宗派の確認方法については、菩提寺と檀那寺の違いとは?で詳しく解説しています。

友引・六曜の考慮

友引の日に葬儀を避ける風習があり、多くの火葬場が友引を休業日としています。

友引は「友を引く」という語呂から、葬儀には縁起が悪いとされてきました。ただし、仏教と六曜には本来直接的な関連はないため、気にしすぎる必要はありません。

友引や六曜と葬儀の関係については、葬儀やってはいけない日は?友引・仏滅・大安カレンダーで詳しく解説しています。

親族の集まりやすさ

遠方から参列する親族がいる場合は、移動時間を考慮して日程を調整します。

🚃 考慮すべきポイント:

  • 遠方からの移動に必要な時間
  • 忌引き休暇の取得可否
  • 宿泊の手配

親族が全員揃うことを優先する場合は、葬儀まで数日空けることもあります。

年末年始・お盆などの時期

年末年始お盆期間は火葬場が休業していることが多く、葬儀の日程が延びやすい時期です。

特に12月29日〜1月3日頃は多くの火葬場が休業するため、この時期に亡くなった場合は1週間以上日程が延びることもあります。詳しくは年末年始の葬儀は可能?火葬場の休業日と正月・三が日を避ける理由をご覧ください。

日程が延びる場合の遺体保全方法

葬儀まで日数がかかる場合、遺体の保全方法を検討する必要があります。

方法保全期間の目安費用目安特徴
ドライアイス3〜5日程度1日5,000〜10,000円最も一般的な方法
エンバーミング2〜3週間程度15〜25万円長期保全に対応

エンバーミングとは、遺体を衛生的に保全する処置のことです。故人の尊厳を保ちながら、ゆとりを持ってお別れの準備ができます。

💡 エンバーミングが選ばれるケース:

  • 海外から親族が参列するため1週間以上待つ必要がある
  • 年末年始など火葬場の休業で日程が大幅に延びる
  • 故人の損傷が激しく修復が必要な場合

ドライアイスは毎日交換が必要ですが、エンバーミングは一度の処置で2〜3週間程度の保全が可能です。葬儀社に相談して最適な方法を選びましょう。


亡くなってから葬儀までの全体の流れ

ここでは、臨終から葬儀終了までの流れを時系列で解説します。

臨終〜安置(当日)

家族が亡くなったら、まず以下の対応が必要です。

臨終直後にすべきこと:

  • 医師から死亡診断書を受け取る
  • 遺体の搬送先(自宅または安置施設)を決定する
  • 葬儀社に連絡し、搬送を依頼する
  • 近親者に連絡する

病院で亡くなった場合、遺体は長時間安置できないため、速やかに搬送先を決める必要があります。病院で慌てないためにも、家族が病院で亡くなったらすぐにすべきことを事前に確認しておくと安心です。

死亡届と火葬許可証の手続き

火葬を行うには火葬許可証が必要です。以下の手順で取得します。

📝 手続きの流れ:

  • 医師から死亡診断書を受け取る(死亡届と一体の書類)
  • 死亡届に必要事項を記入する
  • 死亡後7日以内に市区町村役場へ提出する
  • 同時に火葬許可証を申請・取得する

死亡届の届出義務者は、同居の親族、同居していない親族、同居者などです。届出先は、死亡地・届出人の所在地・故人の本籍地のいずれかの市区町村役場となります。

多くの場合、葬儀社が代行してくれるため、遺族が直接役場に出向く必要はありません。葬儀社に死亡診断書を渡せば、死亡届の提出から火葬許可証の取得まで手配してもらえます。

枕経・打ち合わせ(当日〜翌日)

遺体を安置したら、僧侶による**枕経(まくらぎょう)**を行います。

枕経とは、臨終後すぐに故人の枕元で上げるお経のことです。所要時間は15〜30分程度で、遺族は後ろに控えて参列します。この時点では喪服を着用する必要はありません。

枕経の後、葬儀社と以下の内容を打ち合わせます。

📋 打ち合わせの主な内容:

  • 葬儀の日程(通夜・告別式・火葬)
  • 葬儀の規模と形式(一般葬・家族葬など)
  • 斎場・火葬場の予約
  • 戒名・御布施の金額
  • 遺影写真の選定
  • 供花・返礼品の手配

枕経の作法やお布施については、枕経・枕勤めとは?服装・お布施・宗派別マナーで詳しく解説しています。

納棺・通夜(1〜2日目)

通夜の直前に納棺を行います。遺体を整え、死に装束を着せ、棺に納めて副葬品を入れます。

納棺後、通夜を執り行います。通夜は一般的に18時〜19時頃に開式し、1時間程度で閉式となります。

告別式・火葬(2〜3日目)

通夜の翌日に告別式火葬を行います。

告別式は10時〜11時頃に開式することが多く、所要時間は45分〜1時間程度です。閉式後、出棺して火葬場へ移動します。

還骨法要・初七日・会食(火葬当日)

火葬終了後、骨揚げを行い遺骨を骨壷に収めます。その後、斎場または自宅に戻り還骨法要を行います。

現在は初七日法要を還骨法要と同時に行う「繰り上げ法要」が一般的です。法要終了後は**会食(お斎)**で参列者をもてなし、葬儀は終了となります。


【参考】一日葬・直葬の場合の日程

通夜を省略する「一日葬」や、式を行わない「直葬」を選択する場合、日程は短縮されます。

一日葬の場合(通夜なし)

一日葬は通夜を省略し、告別式と火葬を1日で行う形式です。

日程内容
1日目臨終・安置・葬儀社打ち合わせ
2日目納棺・告別式・火葬・還骨法要

通常の葬儀より1日短縮でき、遺族の負担軽減や費用削減につながります。参列者が少ない場合や、遠方の親族が集まりにくい場合に選ばれることが多いです。

直葬の場合(式なし・火葬のみ)

直葬は通夜・告別式を行わず、火葬のみを行う形式です。

日程内容
1日目臨終・安置
2日目火葬・骨揚げ

最短で亡くなった翌日に火葬が可能ですが、火葬場の予約状況により2〜3日後になることもあります。

💡 直葬が選ばれるケース:

  • 故人の遺志で簡素な葬儀を希望していた
  • 経済的な負担を最小限にしたい
  • 参列者がごく少数(家族のみ)

直葬でも僧侶に「炉前読経」(火葬前の短いお経)を依頼することは可能です。一日葬と直葬の詳しい違いについては、一日葬と直葬の違いを比較をご覧ください。


通夜の流れと所要時間

通夜の一般的なタイムスケジュール

通夜は夕方から夜にかけて行われます。以下は18時開式の場合の一般的なスケジュールです。

時刻内容
17:00受付開始
17:30僧侶到着
17:45遺族・近親者着席
18:00開式・僧侶入場・読経
18:40法話
18:55喪主挨拶・閉式
19:00通夜振る舞い開始
21:00通夜振る舞い終了

通夜の儀式部分は30分〜1時間程度、通夜振る舞いを含めると3〜4時間程度が目安です。

仮通夜と本通夜の違い

火葬場の予約が取れず日程が延びる場合、本通夜の前日に仮通夜が行われることがあります。

項目仮通夜本通夜
参列者親族のみ親族・一般参列者
場所自宅・安置室斎場
儀式簡略化(読経のみ等)正式な式次第
目的故人と過ごす時間弔問を受ける

🏙️ 仮通夜が行われる主なケース:

  • 都市部で火葬場の予約が取れず数日待つ必要がある
  • 遠方の親族が集まるまで時間がかかる
  • 遺族が自宅で故人と過ごす時間を持ちたい

仮通夜では僧侶に枕経を読んでもらったり、親族で故人との思い出を語り合ったりして静かに過ごすのが一般的です。地域によっては仮通夜でも弔問客を迎える習慣があります。

通夜当日の動き

遺族・親族は開式の2時間前には斎場へ入り、作法や流れを確認します。

受付は開式の30〜40分前から開始します。受付担当は親族以外の方(故人の友人や会社関係者など)に依頼するのが一般的です。受付の役割や挨拶については、葬儀の受付は誰がやる?で詳しく解説しています。

参列者は時間に余裕を持って受付を済ませ、着席して静かに開式を待ちます。

通夜の式次第

通夜は以下の流れで進行します。

1️⃣ 僧侶入場:参列者は起立または着席のまま迎える 2️⃣ 開式の合掌:全員で合掌礼拝 3️⃣ 読経:僧侶による読経(15〜20分程度) 4️⃣ 焼香:遺族から順に焼香を行う 5️⃣ 法話:僧侶からの説法(5〜15分程度) 6️⃣ 喪主挨拶:参列者へのお礼を述べる 7️⃣ 閉式:僧侶退場

焼香の作法は宗派によって異なります。詳しい作法については焼香のやり方完全ガイドをご覧ください。

閉式後は通夜振る舞いの席へ案内され、参列者に料理や飲み物がふるまわれます。参列者は1〜2時間程度で退席し、帰る際は喪主や遺族に一言挨拶をしてから帰るのがマナーです。


告別式の流れと所要時間

告別式の一般的なタイムスケジュール

告別式は午前中に行われることが多いです。以下は10時開式の場合の一般的なスケジュールです。

時刻内容
09:00受付開始
09:30僧侶到着
09:45遺族・近親者着席
10:00開式・僧侶入場・読経
10:30弔辞・弔電拝読
10:40焼香
10:50僧侶退場・閉式
11:00故人との最後の対面・出棺

告別式の儀式部分は45分〜1時間程度です。

告別式の式次第

告別式は以下の流れで進行します。

1️⃣ 開式の辞:司会者による開式の案内 2️⃣ 僧侶入場・読経:僧侶による読経(15〜20分程度) 3️⃣ 弔辞・弔電拝読:故人に捧げる弔辞や弔電の紹介 4️⃣ 焼香:遺族、親族、一般参列者の順に焼香 5️⃣ 僧侶退場:参列者は合掌して見送る 6️⃣ 閉式の辞:出棺準備の案内

家族葬など小規模の葬儀では、弔辞・弔電拝読が省略されることもあります。

故人との最後の対面と出棺

閉式後、近親者のみ式場に残り、故人との最後の対面を行います。

棺に「別れ花」を入れ、故人の顔を見ながら最後のお別れをします。これは遺族にとって非常に大切な時間です。

別れ花が終わったら棺の蓋を閉じ、出棺となります。棺は遺体の足を前方に向けて運び出し、霊柩車へ載せます。

出棺前に喪主の挨拶が行われ、一般参列者は合掌して霊柩車の出発を見送ります。遺族・親族は霊柩車に続いて火葬場へ向かいます。


火葬の流れと所要時間

火葬場での流れ

火葬場に到着したら、以下の流れで進行します。

1️⃣ 到着・棺の搬入:棺を火葬炉の前まで運ぶ 2️⃣ 読経:僧侶による読経(省略される場合もある) 3️⃣ 最後のお別れ:故人の顔を見られる最後の機会 4️⃣ 火葬開始:火葬炉に棺を入れる 5️⃣ 待機:控室で1〜2時間待機 6️⃣ 骨揚げ:遺骨を骨壷に収める

火葬に要する時間は1〜2時間程度です。待機中は控室で軽食をとりながら、故人を偲ぶ会話をして過ごします。

骨揚げの作法と埋葬許可証

火葬が終わると骨揚げ(収骨)を行います。

遺骨を骨壷に収める順番は、一般的に足から順に上へ、最後に頭蓋骨を入れるのが基本です。二人一組で箸を使い、同じ骨を一緒に持ち上げて骨壷に入れます。

骨揚げが終わると「埋葬許可証」が渡されます。この書類はお墓への埋葬や納骨堂への安置に必要な公的書類ですので、大切に保管してください。


還骨法要・初七日法要・会食

還骨法要とは

**還骨法要(かんこつほうよう)**は、火葬場から遺骨を持ち帰った後に行われる法要です。

斎場または自宅に戻り、仏壇や祭壇の前で僧侶に読経してもらいます。所要時間は20〜30分程度です。

初七日法要の繰り上げ

初七日法要は本来、亡くなってから7日後に行う最初の法要です。

しかし現在は、参列者の負担軽減のために還骨法要と同時に行う「繰り上げ法要」が一般的になっています。僧侶から還骨法要と初七日法要の両方の読経が行われ、遺族には位牌が渡されます。

会食(お斎)の流れ

法要終了後は**お斎(おとき)**と呼ばれる会食が行われます。

会食の流れ:

  • 喪主による開始の挨拶
  • 親族代表などによる献杯
  • 会食(1〜2時間程度)
  • 喪主による締めの挨拶

会食は故人の供養と参列者への感謝を表す大切な儀式です。僧侶が参加する場合は上座に案内します。

これで一般的な葬儀の流れはすべて終了となります。納骨は四十九日法要の後に行うことが多いですが、同日に行う場合もあります。

葬儀の日程に関するよくある質問

今日亡くなったら葬式はいつ?

最短で翌々日。通例は翌日に通夜、翌々日に告別式・火葬ですが、火葬場の混雑状況により3〜5日後になることも多いです。

葬儀の日程は遅らせても問題ない?

法律上の期限はありません。ドライアイスで3〜5日、エンバーミングで2〜3週間程度の遺体保全が可能です。

通夜と告別式は同じ日にできる?

一日葬として可能です。通夜を省略し、告別式と火葬を1日で行う形式です。詳しくは一日葬と直葬の違いを比較をご覧ください。

葬儀に参列するなら忌引き休暇は何日取れる?

故人との関係により1〜10日程度です。配偶者や親は7〜10日、祖父母は3〜5日が目安ですが、会社の規定を確認してください。忌引き連絡の方法については葬式でバイト休む方法|忌引き連絡例文で解説しています。

友引に葬儀をしてはいけない?

仏教と六曜に直接的な関連はありませんが、多くの火葬場が友引を休業日としています。結果的に友引は避けることになるケースが多いです。

通夜と告別式、どちらに参列すべき?

故人との関係性で判断します。遺族・親族や親しい間柄なら両方、それ以外は告別式が基本です。仕事の都合で日中の告別式に参列できない場合は通夜のみでも問題ありません。

葬儀の日程まとめ

葬儀は一般的に亡くなってから2〜5日後に行われます。通例では通夜が翌日、告別式が翌々日ですが、火葬場の予約状況・僧侶のスケジュール・友引などの暦により日程は前後します。

都市部では火葬場の混雑により4〜5日かかることも珍しくありません。日程が延びる場合はドライアイスやエンバーミングで遺体を保全します。

急な訃報で慌てないためにも、葬儀の全体的な流れを把握し、葬儀社と相談しながら落ち着いて日程を決めることが大切です。


【参考情報】

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