年末が近づくたびに「また今年も年賀状か」と気が重くなっていませんか。字が書きづらい、目が疲れる、宛名書きに何日もかかる。それでも「やめたら失礼では」「縁切りと思われないか」という不安から、結局毎年続けてしまう方は少なくありません。
年賀はがきの発行枚数は、令和8年用が当初7億4,841万枚と、ピークだった平成15年用の44億5,936万枚から6分の1以下まで落ち込みました。帝国データバンクが1,205社を対象に行った調査でも、すでに年賀状じまいを実施した企業は58.1%にのぼります。年賀状をやめることは、もう珍しい選択ではありません。
この記事では、60代・70代・80代・40代・50代の年代別文例を、そのまま書き写せる形で掲載しています。あわせて、親に代わって書く場合の文例、相手別の書き分け、寒中見舞いを使う方法、そして縁切りと誤解されないための伝え方まで解説します。
年賀状じまいは縁切りではなく、これまでの感謝を伝え、今後も付き合いが続くことを確認する挨拶です。
年賀状じまいの文例|年代別にそのまま使える例文
年賀状じまいの文面は、年代によって「使える理由」が変わります。60代で「高齢のため」と書くと大げさに響き、40代で書けば不自然です。逆に80代であれば、体力の衰えをそのまま書いても失礼にはなりません。
以下の文例は、縦書きのはがきにそのまま書き写せるよう、句読点を使わない年賀状の作法に沿って書いています。差出年は次の年賀状シーズンにあたる令和九年で統一していますので、必要に応じて書き換えてください。
60代の年賀状じまい文例(定年退職・還暦)

60代は体力面の問題が少ない年代です。定年退職や還暦といった生活の区切りを理由にすると、相手も自然に受け止めてくれます。
定年退職を理由にする文例(丁寧版)
謹んで新春のお慶びを申し上げます
このたび定年退職を機に身辺整理を始めました
つきましては誠に勝手ながら
本年をもちまして年賀状の送付を控えさせていただきます
これまでのご厚誼に心より感謝申し上げます
今後とも変わらぬお付き合いを願っております
何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます
令和九年 元旦
還暦・生活の見直しを理由にする文例(簡潔版)
新年おめでとうございます
還暦を迎え暮らし方を見直すことにいたしました
勝手ながら本年を最後に年賀状を控えさせていただきます
長年のお付き合いに心より感謝申し上げます
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
令和九年 元旦
連絡手段の切り替えを伝える文例
謹賀新年
旧年中は温かいお心遣いをいただきありがとうございました
年始のご挨拶を本年限りとさせていただき
今後はメールにてご連絡させていただければ幸いです
アドレスは〇〇〇@〇〇〇です
変わらぬお付き合いを心よりお願い申し上げます
令和九年 元旦
70代の年賀状じまい文例(古希・喜寿)
70代は、**古希(70歳)や喜寿(77歳)**という祝いの年が理由として使えます。終活を始めたことを添えると、相手も「そういう時期か」と納得しやすくなります。
古希・終活を理由にする文例(簡潔版)
謹賀新年
古希を迎え身の回りの整理を始めることにいたしました
勝手ながら本年を最後に年賀状は控えさせていただきます
長年のお付き合いに深く感謝申し上げます
今後とも何卒よろしくお願いいたします
令和九年 元旦
喜寿を節目にする文例(丁寧版)
謹んで新年のお慶びを申し上げます
おかげさまで喜寿を迎えることができました
長年のご厚情に心より感謝申し上げます
このたび身の回りを整理するにあたり
誠に勝手ながら本年を最後に
年賀状の送付を辞退させていただきたく存じます
今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう
心よりお願い申し上げます
令和九年 元旦
体力面を理由にする文例
新年おめでとうございます
年を重ねるにつれ筆を執ることが負担となってまいりました
誠に勝手ながら本年をもちまして
年賀状のご挨拶を控えさせていただきます
これまでのご厚誼に心より御礼申し上げます
皆様のご健勝をお祈り申し上げます
令和九年 元旦
80代の年賀状じまい文例|短くて簡単な例文
80代になると、手が思うように動かない、細かい字が見えにくいといった事情がそのまま理由になります。長い文章を書くこと自体が負担ですから、無理に丁寧な長文を目指す必要はありません。3行から5行で十分です。
米寿を節目にする文例
謹賀新年
このたび米寿を迎えることとなりました
年々筆を持つ手も弱くなってまいりましたので
誠に勝手ながら本年を最後に
年賀状のご挨拶は控えさせていただきます
長きにわたるお付き合いに心より感謝申し上げます
令和九年 正月
傘寿・体力低下を理由にする文例(簡単版)
新年おめでとうございます
傘寿を迎え手元もおぼつかなくなりました
勝手ながら本年を最後に年賀状を失礼させていただきます
長年のご厚情に深く感謝申し上げます
令和九年 元旦
最も短い文例(3行)
謹賀新年
高齢のため本年をもって年賀状を失礼いたします
長い間ありがとうございました
令和九年 元旦
📌 80代の文例で気をつけたいこと:
- 理由は「高齢のため」「手元が不自由になり」の一言で足りる
- 読み手も高齢である場合が多いので、やや大きめの文字で書く
- 印刷を使い、署名だけ手書きにする形でも失礼にはならない
40代・50代の年賀状じまい文例|シンプルな例文

40代・50代は「高齢のため」が使えません。代わりに、多忙・デジタル化・生活の変化を理由にします。この世代の年賀状じまいは「やめる」というより「連絡方法を変える」という位置づけで伝えると、相手も受け入れやすくなります。
多忙を理由にする文例(シンプル版)
新年おめでとうございます
日々の慌ただしさから年賀状の準備が難しくなってまいりました
勝手ながら本年を最後に年賀状でのご挨拶は控えさせていただきます
今後はメールやSNSでご連絡できれば幸いです
引き続きどうぞよろしくお願いいたします
令和九年 元旦
デジタルへの切り替えを理由にする文例
謹んで新春のお慶びを申し上げます
年始のご挨拶をデジタルに切り替えることにいたしました
勝手ながら紙の年賀状は本年限りとさせていただきます
今後はLINEにてご挨拶させていただきます
変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします
令和九年 元旦
50代・生活の区切りを理由にする文例
新年おめでとうございます
子どもの独立を機に暮らし方を見直すことにいたしました
勝手ながら本年を最後に年賀状を控えさせていただきます
これまでのお心遣いに心より感謝申し上げます
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
令和九年 元旦
年賀状じまいをした200名への調査では、やめてよかったと答えた人が83.0%、後悔がないと答えた人が77.5%でした。やめた後の新年の挨拶は、**LINEやメールが70.0%**を占めています。若い世代ほど、代わりの連絡手段を明示することが重要です。
高齢の親に代わって書く場合の文例
親が年賀状をやめたいと考えていても、本人が書けないことがあります。その場合は子や孫が代筆して構いません。重要なのは、代筆であることと、本人の意向であることを明記する点です。
謹んで新春のお慶びを申し上げます
父・鈴木一郎は本年九十歳を迎え
おかげさまで元気に過ごしておりますが
高齢のため文字を書くことが難しくなってまいりました
つきましては本人の意向により
本年を最後に年賀状の送付を辞退させていただきます
長年のご厚情に父も心より感謝しております
今後とも変わらぬお付き合いを賜りますよう
よろしくお願い申し上げます
鈴木一郎 長男 鈴木太郎
令和九年 元旦
✏️ 代筆で押さえるポイント:
- 差出人欄に本人の名前と代筆者の続柄・氏名を並べる
- 「本人の意向により」と書き、子の判断ではないことを示す
- 感謝の言葉は本人からのものとして表現する
相手別の書き分け|会社関係・親戚・友人
同じ文面を全員に送っても問題ありませんが、相手によって重みを変えると印象がよくなります。
| 相手 | 重視すること | 避けたいこと |
|---|---|---|
| 会社関係・取引先 | 敬語を崩さず簡潔に。理由は一行で足りる | 健康状態の詳細、私的な事情の説明 |
| 親戚 | 今後の連絡方法を具体的に書く | 事前の相談なしに送ること |
| 友人・知人 | 感謝と、これからも会いたい気持ち | 事務的で冷たい印象の定型文だけ |
会社関係・取引先向けの文例
謹んで新年のお慶びを申し上げます
旧年中は格別のご厚情を賜り厚く御礼申し上げます
誠に勝手ながら本年をもちまして
年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます
今後とも変わらぬお引き立てを賜りますようお願い申し上げます
令和九年 元旦
年賀状じまいの書き方|文面の基本構成と使える言い回し
文例をそのまま使わず、自分の言葉で書きたい場合もあるでしょう。年賀状じまいの文面には型があり、要素を順番に並べるだけで形になります。
文面を構成する5つの要素

年賀状じまいの文面は、次の5つで組み立てます。
✏️ 文面の基本構成:
- 新年の挨拶:通常の年賀状と同じく賀詞から始める
- 感謝の言葉:これまでの付き合いへの御礼を述べる
- 辞退の宣言:本年で年賀状を終える旨をはっきり書く
- 理由:辞退に至った事情を一行から二行で簡潔に
- 今後の関係:付き合いは続けたいという意思を示す
この5つのうち、**省略してはいけないのは「感謝」と「今後の関係」**です。この2つが抜けると、辞退の通知だけが残り、突き放した印象になります。逆に理由は、書きたくなければ深く踏み込まなくても構いません。
順番は「挨拶→感謝→宣言→理由→今後」でも「挨拶→理由→宣言→感謝→今後」でも問題ありません。読みやすさを優先してください。
そのまま使える言い回し集
文面づくりで迷いやすい部分を、要素別に挙げます。
📝 辞退を伝える言い回し:
- 誠に勝手ながら本年をもちまして年賀状のご挨拶を控えさせていただきます
- 本年を最後に年賀状の送付を辞退させていただきたく存じます
- 勝手ながら本年限りで年始のご挨拶を失礼させていただきます
📝 感謝を伝える言い回し:
- 長年にわたり温かいお心遣いをいただき心より感謝申し上げます
- これまでのご厚誼に深く御礼申し上げます
- 長きにわたるお付き合いに心より感謝いたしております
📝 今後の関係を伝える言い回し:
- 今後とも変わらぬお付き合いを賜りますようお願い申し上げます
- 年賀状のやり取りは終えましても これまでと変わらぬご交誼をお願いいたします
- お目にかかれる日を楽しみにしております
年賀状では句読点を使わないのが伝統的な作法です。区切りたい場所では、読点の代わりに一字分の空白を入れるか、改行します。
使ってはいけない表現

文面の失敗は、ほとんどが次の3パターンに集約されます。
⚠️ 避けるべき表現:
- 後ろ向きな理由:「面倒なので」「義務的で負担だった」など、相手に「自分との付き合いも負担だったのか」と思わせる表現
- 一方的な宣言:「今後は送りません」「返信は不要です」など、相手の受け止め方に配慮のない言い切り
- 相手を責める表現:「近年やり取りが途絶えておりますので」「お返事がないため」など、相手側に理由を求める書き方
また、年賀状では「去年」「終わる」「切れる」といった忌み言葉を避けます。「昨年」「本年をもちまして」と言い換えてください。
差出年の書き方|令和九年・二〇二七年
年賀状じまいの文例をインターネットで探すと、差出年が古いままの文例が数多く見つかります。書き写すときは必ず確認してください。
📌 差出年の書き方:
- 和暦を使う場合、西暦から2018を引いた数が令和の年数になります(2027−2018=令和9年)
- 縦書きでは漢数字を使い、「令和九年 元旦」「令和九年 正月」と書きます
- 西暦で書く場合も「二〇二七年 元旦」と漢数字にします
- 「元旦」は1月1日の朝を指すため、**1月2日以降に届く場合は「正月」または「一月」**とします
「元旦」と「一月一日」を重ねて書くのは誤りです。どちらか一方にしてください。
年賀状じまいの理由の書き方|年代別の伝え方
「なんとなくやめます」とは書きにくいものです。文面には理由を一行添えるのが一般的ですが、どの理由を選ぶかは年代でほぼ決まります。

高齢・体力を理由にする(60代以上)
最も広く受け入れられている理由です。厚生労働省の簡易生命表によると、日本人の平均寿命は男性81.35年、女性87.33年と過去最高水準を更新し続けています。長生きになった分、年賀状の作成が負担になる期間も長くなりました。
手や腕の関節痛、視力の低下、持病といった事情は、多くの人が実感として理解できます。「高齢のため」「年齢を考えて身辺整理をするため」という一文があれば、それ以上の説明は不要です。
ただし、60代前半で「高齢のため」と書くと大げさに響きます。この年代なら定年退職や還暦といった区切りを理由にするほうが自然です。年賀状じまいを含めた身辺整理を本格的に考えるなら、終活と生前整理の始め方もあわせて確認しておくと、何から手をつけるか整理しやすくなります。
多忙・デジタル化を理由にする(40代・50代)
40代・50代では、多忙、デジタルへの移行、生活環境の変化が主な理由になります。
正直なところ、「年末の慌ただしい時期に何十枚も準備するのが負担」というのが本音という方は多いはずです。それを「面倒なのでやめます」と書くわけにはいきませんから、年賀状じまいという形式を借りて伝えることになります。負担から解放されたいという動機自体は、後ろめたいものではありません。
この世代で重要なのは、理由よりも代替手段です。LINEやメールを明示すれば、相手は「連絡方法が変わるだけ」と理解します。
理由を詳しく書かないという選択
理由は必ず書かなければならないものではありません。健康状態を知られたくない、事情を説明したくないという場合は、「諸事情により」「勝手ながら」で済ませて構いません。
謹賀新年
誠に勝手ながら本年をもちまして
年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます
長年のご厚誼に心より感謝申し上げます
今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます
令和九年 元旦
理由を書かない場合ほど、感謝と今後の関係を示す言葉を厚めにしてください。理由と感謝の両方が薄いと、通知だけの冷たい文面になります。
縁切りと思われない年賀状じまいの伝え方
年賀状じまいで最も多い不安が「縁切りと受け取られないか」です。実際に誤解が生じるケースはありますが、原因はほぼ文面にあります。

誤解されやすい文面のパターン
次のような文面は、相手に「距離を置かれた」と受け取られやすくなります。
⚠️ 誤解を招きやすい文面:
- 辞退の宣言だけで、感謝も今後の関係にも触れていない
- 代わりの連絡手段が一切示されていない
- 「近年ご無沙汰しておりますので」など、関係の薄さを理由にしている
- 印刷のみで、宛名も含めて一切の手書きがない
特に3つ目は要注意です。「疎遠だからやめる」と読める書き方は、相手個人に向けた通告に見えてしまいます。全員に一律で出していることが伝わる文面にしてください。
年賀状に代わる連絡手段を必ず添える
誤解を防ぐ最も確実な方法は、代わりの連絡手段を具体的に書くことです。「今後ともよろしく」だけでは、どうやって連絡すればよいのかがわかりません。
📱 年代別に無理のない代替手段:
- 50代以下:LINE、メール、SNSのアカウント
- 60代:LINE、メール、電話
- 70代以上:電話、暑中見舞いや季節の便り、直接会う機会
相手が使える手段を選ぶことが大切です。スマートフォンを使っていない相手にLINEのIDを伝えても意味がありません。**「〇月頃にお電話にてご挨拶させていただきます」**のように、こちらから連絡すると書く方法もあります。
親しい相手・目上の相手には事前に一言
長年やり取りしてきた相手や目上の方には、年賀状が届く前に電話やメールで一言伝えておくと、はがきを受け取ったときの驚きがありません。
「来年から年賀状を控えることにしました。これからも変わらずお付き合いください」と口頭で伝えておけば、文面が多少そっけなくても誤解は生じません。家族や親戚も同様で、法要や集まりの場で先に話しておくと話が早く済みます。
寒中見舞いで年賀状じまいを伝える方法と文例

「新年早々、辞退の知らせを送るのは気が引ける」という方には、寒中見舞いを使う方法があります。
手順はこうです。まず通常どおり年賀状を出し、松の内が明けてから寒中見舞いを送り、そこで年賀状じまいを伝えます。新年の挨拶はきちんと済ませたうえで、落ち着いた時期に本題を伝えられるため、目上の方や長い付き合いの相手には特に向いています。
🌨️ 寒中見舞いを出す時期:
- 松の内が明けてから立春までが目安で、一般的には1月8日頃から2月3日頃まで
- 松の内を1月15日までとする関西などでは、1月16日以降に出す
- 立春を過ぎたら「余寒見舞い」に切り替える
寒中見舞いで年賀状じまいを伝える文例
寒中お見舞い申し上げます
昨年末は温かい年賀のお便りを頂戴し誠にありがとうございました
さて 私も年齢を重ね年々筆を執ることが負担となってまいりました
つきましては誠に勝手ながら
来年からの年賀状の送付は控えさせていただきたく存じます
長年のお付き合いに心より感謝申し上げます
今後とも変わらぬお付き合いを賜りますようお願い申し上げます
寒中見舞いは年賀はがきではなく、通常のはがきか私製はがきを使います。デザインは冬らしい落ち着いたもので構いません。
年賀状じまいの準備と送るタイミング

年賀状じまいに向く節目の年齢
長寿の祝いの年は、年賀状じまいの理由として最も納得を得やすいタイミングです。
| 名称 | 年齢 | 由来 |
|---|---|---|
| 還暦 | 60歳 | 干支が一巡して生まれ年に還る |
| 古希 | 70歳 | 「人生七十古来稀なり」から |
| 喜寿 | 77歳 | 「喜」の草書体が七十七に見える |
| 傘寿 | 80歳 | 「傘」の略字が八十に分解できる |
| 米寿 | 88歳 | 「米」の字が八十八に分解できる |
| 卒寿 | 90歳 | 「卒」の略字が九十に分解できる |
本来は数え年で祝うものでしたが、現在は満年齢で祝うのが主流です。文面に「米寿を迎えるにあたり」と書けば、相手は年齢と事情を同時に理解できます。
節目に合わせて身の回りを整理する場合、墓じまいの費用と手続きのように時間と費用のかかるものから検討順序を決めておくと、無理なく進められます。
年賀はがきの発売日・投函期限とはがき代
年賀状じまいは通常の年賀状と同じ日程で出します。次のシーズンの日程は発表前ですが、直近の実績は次のとおりです。
📅 年賀はがきの日程(令和8年用の実績):
- 発売開始:前年10月30日
- 年賀郵便物の引受開始:前年12月15日
- 元日配達のための差出期限:前年12月25日
年賀状じまいの文面は通常の年賀状より長くなりがちで、宛名書きにも時間がかかります。発売開始と同時に準備を始めるくらいでちょうどよいでしょう。
はがき代は日本郵便の料金表のとおり、通常はがきが1枚85円です。2024年10月に63円から改定されました。年賀はがきは無地が85円、インクジェット写真用が95円、寄付金付の絵入りが90円です。100枚送れば、はがき代だけで8,500円前後かかる計算になります。
はがきのデザインと印刷サービスの選び方

デザインは通常の年賀はがきと同じもので構いません。干支の絵柄を使っても違和感はありません。
🎨 デザイン選びの基準:
- 文章量が多くなるため、文字を入れるスペースが広いものを選ぶ
- 目上の相手や取引先には、シンプルで落ち着いた絵柄にする
- 毎年写真入りを送ってきた相手には、最後も同じスタイルを保つ
印刷サービスを使う場合、年賀状じまい専用のデザインカテゴリを用意しているのは限られた業者です。おたより本舗は「年賀欠礼(年賀状じまい)」、フタバは「年賀状じまい」というカテゴリを設けています。年賀状プリント決定版は、個人向け・ビジネス向けを合わせて13種の文例を無料公開しています。
なお、日本郵便には年賀状じまい専用のテンプレートはありません。公式の文例集にあるのは喪中欠礼(年賀欠礼)までで、これは年賀状じまいとは別のものです。郵便局のプリントサービスのコラム記事に文例の掲載はありますが、専用デザインは提供されていません。
宛名印刷を併用すると作業量は大きく減ります。手書きにこだわる場合でも、本文は印刷、署名と一言だけ手書きという形にすれば負担を抑えられます。
年賀状をやめた後に連絡先を残しておく
見落とされがちですが、年賀状は交友関係の一覧として機能していました。差出人の住所録がそのまま、もしものときに知らせるべき相手のリストになっていたわけです。
年賀状をやめると、この情報が更新されなくなります。エンディングノートなどに交友関係を書き残しておくと、家族が困りません。
📔 書き残しておきたい情報:
- 友人・知人の氏名と連絡先
- どういう関係かがわかるメモ(学生時代の友人、元同僚など)
- 訃報を知らせるかどうかの区別
- 葬儀に呼びたい相手
コクヨの「もしもの時に役立つノート」(LES-E101)には「友人・知人のこと」という章があり、連絡先に加えて入院時・葬儀時に連絡するかどうかまで書き分けられます。セミB5判64ページで、希望小売価格は2,475円です。ひとり暮らしの方は、おひとり様の身じまいで準備すべきこともあわせて確認しておくと、記録すべき範囲がはっきりします。
まとめ

年賀状じまいは、長年のやり取りを丁寧に終えるための挨拶です。文面は新年の挨拶・感謝・辞退の宣言・理由・今後の関係の5つで組み立て、このうち感謝と今後の関係は必ず入れてください。この2つがあれば、縁切りと誤解されることはまずありません。
理由は年代で選びます。60代は定年退職や還暦、70代は古希や喜寿、80代は体力の衰え、40代・50代は多忙やデジタル化が自然です。書きたくなければ「勝手ながら」で済ませても構いません。
新年早々に辞退を伝えることに抵抗があれば、通常どおり年賀状を出したうえで、1月8日頃からの寒中見舞いで伝える方法もあります。
そして、年賀状をやめた後は代わりの連絡手段を具体的に示すこと、交友関係を書き残しておくことの2つを忘れないでください。年賀状のやり取りが終わっても、関係そのものは続きます。
年賀状じまいのよくある質問(FAQ)
- 年賀状じまいをしたのに年賀状が届いたらどうする?
-
相手が見落としている可能性が高いので、無理に返す必要はありません。気になる場合は、松の内が明けてから寒中見舞いで御礼と辞退の意向をあらためて伝えると角が立ちません。
- 40代で年賀状じまいをしても失礼になりませんか?
-
失礼にはあたりません。ただし「高齢のため」は使えないので、多忙・デジタルへの移行・生活の変化を理由にし、LINEやメールなど代わりの連絡手段を必ず明記してください。
- 年賀状じまいをもらったら返事は必要ですか?
-
翌年から年賀状を控えるのが基本の対応です。取引先なら返信は不要で、親しい相手にはメールや電話で受け取った旨を伝えると丁寧です。
- 家族や親戚にも年賀状じまいをしていいですか?
-
問題ありません。ただし集まりの場や電話で先に伝えておくとスムーズです。今後の連絡方法もあわせて相談しておくと安心できます。
- 喪中はがきと年賀状じまいは一緒に伝えてもいいですか?
-
分けてください。喪中はがきはその年の年賀の挨拶を控える通知であり、年賀状じまいとは目的が異なります。喪中の期間については忌中と喪中の違いと期間を確認してください。
- 年賀状をやめるのは寂しく感じます
-
年賀状のやり取りがなくなっても関係は続きます。むしろ、電話や直接会う機会など日常的なつながりを大切にするきっかけになります。
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参考サイト・出典:

