お別れ会・偲ぶ会の平服 ネクタイの色はグレーか紺|男女別の服装と追悼式・慰霊祭

「平服でお越しください」と書かれた案内状を前に、手が止まっていませんか。普段着でいいのか、ネクタイは黒なのか、調べても「落ち着いた服装で」としか出てこない。この記事は、その具体的な答えから始めます。

結論から言えば、平服とは普段着ではなく「略喪服」です。男性はダークスーツにグレーか紺の無地ネクタイ、女性は黒や濃紺のワンピース・アンサンブル。迷ったときは「少しフォーマル寄り」を選べば失敗しません。

目次

お別れ会・偲ぶ会の平服とは?服装の結論と早見表

結論:平服=略喪服。ダークスーツにグレーか紺のネクタイ

平服という言葉に明確な定義はありませんが、弔事の場面では喪服の3分類のうち「略喪服」に相当する服装を指します。「普段着で構いません」という意味ではない点が、最大の落とし穴です。

👔 男性の平服の基本形:

  • 黒・ダークネイビー・チャコールグレーのダークスーツ
  • ダークグレーまたは紺の無地ネクタイ
  • 白の無地ワイシャツ、黒の革靴、黒の靴下

👗 女性の平服の基本形:

  • 黒・濃紺・ダークグレーのワンピース、アンサンブル、セットアップ
  • 黒のストッキング、黒のパンプス
  • アクセサリーはパール一連まで

喪服を持っているなら、そのスーツのネクタイを黒からグレーに替えるだけで平服として機能します。新しく買い足す必要はありません。

会の種類別の服装の目安(お別れ会・偲ぶ会・追悼式・慰霊祭)

お別れ会・偲ぶ会・追悼式・慰霊祭は、いずれも故人を偲ぶ場ですが、公式性の度合いが異なります。

種類性格服装の目安男性のネクタイ
お別れ会葬儀後に開催。比較的厳粛案内に従う。指定がなければ平服グレー・紺
偲ぶ会会食・パーティー形式もある平服または落ち着いた服装グレー・紺
追悼式・追悼式典公式性が高い平服〜準喪服黒またはダークグレー
慰霊祭・慰霊式公式性が高く屋外開催も多い平服〜準喪服黒またはダークグレー

公式性が上がるほど黒に寄せる、と覚えておけば判断を誤りません。

開催場所別の服装の目安(斎場・ホテル・レストラン・自宅)

同じ「お別れ会」でも、会場によって求められる基準は変わります。

開催場所服装の基準ポイント
斎場・葬儀会館フォーマル寄り黒基調の平服が無難
ホテル・式場会場の規定に従う独自のドレスコードが出ることがある
レストランややカジュアル可品位は保つ
故人の自宅カジュアル寄り華美な装いは避ける

斎場で行われる会は通常の葬儀に近い厳粛さが求められ、ホテルや故人の自宅で行われる会はやや緩やかになります。会場名がわかっているなら、そこから逆算するのが最も確実です。

案内状に服装の指定がある場合はその指定が最優先

主催者は会場の規定や式の形式を踏まえて服装を指定しています。案内状の文言があれば、それが一般論に優先します。

案内状の文言意味具体的な服装
喪服でご参列ください通常の葬儀と同じ装い黒のフォーマルスーツ・ワンピース
平服でお越しください略喪服に相当する服装ダークスーツ・落ち着いた色のワンピース
カジュアルな服装できちんと感のある服装ジャケット+パンツなど
独自のドレスコード主催者の意向案内に従う

なお、お別れ会や社葬の案内状では「平服にてお越しください」という定型文が広く使われています。特別な意図があってあなたに普段着を求めているわけではないと考えて差し支えありません。会の全体像を知りたい方は、お別れ会・偲ぶ会の式次第と準備ガイドもあわせてご覧ください。

平服と喪服の違い(正喪服・準喪服・略喪服の3分類)

喪服は格式によって3種類に分かれます。

種類着用する人男性女性
正喪服喪主・近親者モーニングコート黒無地の着物・ロング丈ワンピース
準喪服親族・一般参列者ブラックスーツ黒のアンサンブル・ワンピース
略喪服急な弔問・平服指定時ダークスーツ暗い色のワンピース・スーツ

**平服はこの略喪服にあたります。**準喪服との違いは次の3点です。

  • 🎨 色の許容範囲:喪服は黒一色が基本だが、平服は暗めのグレーや紺も可
  • 👔 デザインの自由度:喪服は形式が厳格だが、平服はある程度のデザイン性が認められる
  • 💎 アクセサリー:喪服はパールのみが基本だが、平服は控えめなものが許容される

緩やかとはいえ、喪に服する場であることに変わりはありません。派手な色や装飾は避けてください。

平服で許されるカジュアルはどこまでか

「偲ぶ会はカジュアルでいい」と言われても、どこまで崩せるかの線引きは難しいところです。

⭕ 許容される範囲:

  • ダークカラーのジャケット+パンツ
  • 襟付きシャツ(会の形式によってはネクタイなしも可)
  • 落ち着いた色のワンピースやセットアップ
  • シンプルなカーディガン+スカート

❌ 避けるべき服装:

  • Tシャツ・ジーンズ・スニーカー
  • 派手な色や大きな柄
  • 露出の多い服装、サンダルやミュール
  • ざっくりしたカジュアルニット

判断に迷ったら、カジュアルに寄せるより少しフォーマル寄りを選ぶほうが安全です。きちんとしすぎて浮くことは、ほとんどありません。

平服のネクタイの色は黒・グレー・紺のどれが正解か

結論:グレーか紺。黒を選んだほうがよい場面

平服指定の会では、ダークグレーまたは紺の無地ネクタイが最も適切です。黒無地は喪服の記号として機能するため、「平服で」と案内された場に締めていくと、かえって指定から外れた印象になります。

ただし、次の場合は黒を選んだほうが収まります。

  • 会場が斎場・葬儀会館で、通常の葬儀に近い雰囲気の会
  • 追悼式・慰霊祭など公式性の高い式典
  • 参列者に遺族や近親者が多く、厳粛な進行が想定される会

つまり**「平服=黒以外」ではなく、「平服なら黒以外も選べる」**というのが正確な理解です。

色・柄別のネクタイ適否一覧(ダークグレー/紺/黒/シルバーグレー/織り柄)

ネクタイ適否特徴・印象
ダークグレー平服に最適。落ち着いていて汎用性が高い
紺(ネイビー)品があり、ダークスーツと相性がよい
喪服寄りの印象。厳粛な会向き
シルバーグレーやや明るいが許容範囲
控えめな織り柄無地に近い小紋柄・織り柄程度なら可

素材はシルクまたはポリエステルの光沢を抑えたものを選びます。艶の強いサテンは慶事向きの印象になるため避けてください。

「弔事のネクタイは黒のみ」という見解との違い

ここは意見が割れている領域です。弔事のネクタイの色について、業界共通の統一基準は存在しません。

葬儀社系のメディアは、平服の場面ではグレーや紺を認める立場を取っています。鎌倉新書「はじめてのお葬式ガイド」は「黒やダークグレーといった落ち着いた色でまとめましょう」とし、日比谷花壇の解説も「ダークグレーなどの落ち着いた色を選びます」としています。

一方で、フォーマルウェアメーカー側にはより保守的な見解があります。MONOIRのコラムは「弔事での着用はネクタイは黒のみ。靴下も靴も黒です」と明記しています。ただしこの記述はブラックフォーマル(正式な喪服)を着用する場面を前提にしたもので、平服指定の会を区別して論じたものではありません。

**両者は矛盾しているのではなく、想定している場面が違います。**喪服を着るなら黒、平服を指定されたならグレーか紺、と場面で切り分けるのが実務的な整理です。

避けるべきネクタイの色・柄・素材

❌ 平服でも不適切なネクタイ:

  • 明るい色(赤・黄・ピンク・オレンジなど)
  • 目立つ柄(太いストライプ、大きなドット、キャラクター)
  • 光沢の強い素材(サテンなど)
  • カジュアルな素材(ニットタイ、リネンタイ)

結び方はプレーンノットかウィンザーノットで問題ありません。ディンプル(結び目の下のくぼみ)は華やかな印象になるため作らないのが弔事の作法です。結び方の手順や急ぎの調達方法は、葬式・お通夜のネクタイの結び方とマナーで詳しく解説しています。

ノーネクタイが許されるのはどんな場合か

基本的にはネクタイを着用します。ただし、次の条件がそろう場合はノーネクタイでも浮きません。

  • 案内状に「カジュアルな服装で」と明記されている
  • レストランや自宅など、会食中心の形式で開催される
  • 主催者から事前に「ネクタイは不要です」と伝えられている

判断がつかないときは、ネクタイを締めて出向き、会場の様子を見てから外すのが確実です。持っていなければ外せませんが、締めていれば外せます。

平服用のグレー・紺ネクタイはどこで買えるか

ダークグレーの無地ネクタイは「法事用ネクタイ」というカテゴリで流通しており、探す難易度は高くありません。楽天市場ではフォーマル専門店の法事用ネクタイがポリエステル製で3,980円前後、シルク製はこれより上の価格帯という二層構造になっています(価格は変動するため、購入時に確認してください)。

紺の無地は弔事専用として売られている商品が少なく、慶弔兼用または一般のビジネスタイから選ぶことになります。ネクタイ専門店や紳士服チェーンのフォーマル小物コーナーでも取り扱いがあります。

黒無地のフォーマルネクタイは500円台から2万円台まで幅がありますが、平服の会に1本備えるなら、まずダークグレーの無地を選ぶと使い回しが利きます。

男性のお別れ会・偲ぶ会の平服コーディネート

スーツの色とデザインの選び方

🎨 適切なスーツの色:

  • :最も無難で間違いがない
  • ダークネイビー:やや柔らかい印象で平服に適する
  • チャコールグレー:フォーマル感を保ちつつ重すぎない

デザインは無地またはごく控えめなストライプ、シングルブレストが基本です。光沢の強い生地は避けてください。手持ちのビジネススーツから最も暗い色のものを選んでも問題ありません。喪服・準喪服の細かな使い分けは、葬式・葬儀の服装と持ち物【男性版】で整理しています。

シャツの選び方と注意点

白の無地シャツが最も適切です。襟はレギュラーカラーを選び、カジュアルな印象になるボタンダウンは避けます。

季節を問わず長袖が基本で、夏場でも半袖シャツ1枚での参列は適切ではありません。薄いブルーやグレーの無地も許容範囲ですが、迷ったら白を選べば外しません。

靴・ベルト・靴下の選び方

👞 靴・ベルト・靴下の基準:

  • 靴は黒の革靴。ストレートチップかプレーントゥ
  • ベルトは黒の革。バックルは小ぶりで装飾のないもの
  • 靴下は黒の無地。座ったときに素肌が見えない長さ

ローファーやスリッポン、エナメルなど光沢の強い素材は避けます。靴とベルトの色を合わせるのはフォーマルの基本です。当日慌てないよう、汚れや傷は前日に確認しておいてください。靴の選び方は葬式・葬儀の靴マナー完全ガイドで詳しく扱っています。

腕時計・ポケットチーフなど小物の扱い

⌚ 小物の扱い方:

  • 腕時計はシンプルなデザイン。スポーツウォッチやスマートウォッチは不適切
  • ポケットチーフは基本的に不要(つけるなら白のみ)
  • ネクタイピンは控える。カフスボタンはシンプルなものなら可
  • 香水は控えめにするか、つけない

適切なものが手元になければ、着けないという選択が最も安全です。

女性のお別れ会・偲ぶ会の平服コーディネート

ワンピース・アンサンブル・セットアップの選び方

女性の平服は、黒・濃紺・ダークグレーのワンピースまたはアンサンブルが基本です。喪服との違いは、デザインにある程度の自由が認められる点にあります。

⭕ 適した服装:

  • 黒のワンピース+ノーカラージャケット
  • ダークカラーのセットアップ(ジャケット+スカートまたはパンツ)
  • 落ち着いた色のワンピース単体(羽織りものを添える)

❌ 避けるべき服装:

  • 膝上丈のスカート、胸元の開いたデザイン
  • ノースリーブのみ(上着なし)
  • 透ける素材、光沢の強い素材

袖丈は長袖か七分袖、スカート丈は膝が隠れる長さが基準です。喪服そのものの選び方は女性の葬儀・葬式の服装と持ち物にまとめています。

カーディガン・ジャケットなど羽織りものの選び方

**カーディガンは平服として着用できます。**ただし選び方には条件があります。

⭕ 適したカーディガン:

  • 黒・ダークグレー・紺の無地
  • シンプルなデザインで、適度な厚みときちんと感があるもの
  • 丈が長すぎない上品なもの

❌ 避けるべきカーディガン:

  • 明るい色や柄物
  • ざっくりしたカジュアルニット
  • フリルやビジューなど装飾の多いもの、毛玉やほつれのあるもの

ボレロはワンピースと相性がよく、ショールやストールも暗い色なら問題ありません。フォーマル感を確実に出したいならジャケットが最も無難です。

ストッキング・靴・バッグの選び方

🧦 ストッキング:黒の無地を選びます。デニールは20〜30程度が目安で、花沢葬祭の解説によれば20デニールが最もフォーマルな印象、30デニールも使用可能とされています。柄入り・ラメ入り・網タイツ・カラータイツは避け、素足での参列もしません。詳しくは法事・お通夜のストッキングの選び方をご覧ください。

👠 靴:黒のパンプスが基本です。ヒールは3〜5cm程度、つま先は丸みのあるラウンドトゥかアーモンドトゥ。オープントゥ、バックストラップ、ピンヒール、エナメルは避けます。

👜 バッグ:黒の布製または革製で、小ぶりなものを選びます。ブランドロゴが目立つもの、派手な金具、クロコダイルやヘビ革など殺生を連想させる素材は不適切です。荷物が多いときは黒のサブバッグを用意しておくと安心です。

アクセサリーの選び方

💎 アクセサリーの基準:

  • パールが最も無難。一連のネックレスとイヤリング(またはピアス)
  • 結婚指輪はシンプルなものなら可
  • 数は1〜2点まで。金銀の光沢が強いものは控える

二連以上のネックレスは「不幸が重なる」ことを連想させるとして避けるのが通例です。大きな宝石や揺れるデザインのイヤリングも適していません。適したものが手元になければ、何もつけないという選択で問題ありません。

メイク・ネイル・髪型の目安

💄 メイクはナチュラルメイクが基本です。アイメイクは濃くしすぎず、リップはベージュ系やローズ系など落ち着いた色を選びます。ラメやパール感の強いものは避けてください。

💅 ネイルはベージュ・薄いピンク・クリアが無難です。派手なネイルアートは落としていきます。どうしても落とせない場合は手袋という方法もありますが、会場での着脱が必要になります。

💇 髪型は顔がはっきり見えるまとめ髪が基本です。低い位置のシニヨン、シンプルなポニーテール、ハーフアップなど。お辞儀をしたときに髪が顔にかからないことが基準になります。ヘアアクセサリーは黒のシンプルなバレッタやヘアゴム程度にとどめます。

追悼式・慰霊祭・戦没者追悼式の服装

追悼式・追悼式典の服装と偲ぶ会との違い

追悼式は、社会的な地位のあった方や著名人に対して開かれることが多く、偲ぶ会よりも公式性が高い式典です。

項目追悼式偲ぶ会
雰囲気厳粛・公式的比較的カジュアル
服装基準準喪服〜平服平服〜落ち着いた服装
男性のネクタイ黒またはダークグレーグレー・紺も可
女性の服装黒基調が基本ダークカラー全般可
アクセサリーパールのみが無難控えめなら許容範囲は広め

案内状に服装の指定がない場合は、準喪服に近い服装を選んでおくと収まります。

慰霊祭・慰霊式の服装とネクタイの色

慰霊祭には、自治体や団体が主催するもの、企業の物故者慰霊祭、事故や災害の慰霊祭、警察・消防・自衛隊の殉職者慰霊祭など、さまざまな形があります。共通するのは追悼式と同様に公式性が高いという点です。

服装は男女とも黒を基調としたフォーマルが基本で、男性のネクタイは黒またはダークグレーを選びます。偲ぶ会のように紺まで広げるより、黒寄りに寄せておくほうが安全です。

企業や団体の慰霊祭に業務として参列する場合は、周囲の同僚や上司と足並みをそろえるのが最も確実です。主催側から服装の案内が出ることもあるため、社内の連絡は確認しておいてください。

全国戦没者追悼式に参列する場合の服装

毎年8月15日に日本武道館で開催される政府主催の全国戦没者追悼式について、**主催者は参列者の服装を規定していません。**厚生労働省が公表している全国戦没者追悼式の開催案内には、式次第・黙とう・半旗掲揚などの記載はありますが、服装についての指定は書かれていません。

広島市の平和記念式典も同様で、市の公式Q&Aには「どなたでも自由に参列できます」とあるのみで、服装への言及はありません。

つまり、こうした式典で「準喪服でなければならない」という公式のルールは存在しません。実際には遺族代表や来賓は黒基調のフォーマルで参列していますが、これは規定ではなく慣行です。判断材料になるのは、自分の立場(遺族か、一般参列者か)と会場の性格の2点です。一般参列者であれば、ダークスーツに黒またはダークグレーのネクタイで十分に場に合います。

屋外で行われる慰霊祭で気をつけること

慰霊祭は屋外や、空調のない施設で行われることが少なくありません。服装の格式より、立っていられるかどうかが実際の課題になります。

☀️ 夏の屋外開催での備え:

  • 通気性のある夏用素材のダークスーツを選ぶ
  • 日傘は黒か紺の無地。会場では畳む
  • 汗拭きタオル、飲料、塩分補給できるものを持参する

🧥 冬の屋外開催での備え:

  • 暗い色のコートを着用し、式典中も脱がずに済む場合が多い
  • 手袋やマフラーは暗い色を選び、黙とうの前に外す
  • 靴下やインナーで足元から冷えを防ぐ

芝生や土の上に立つことも想定されるため、ヒールの細い靴は避けたほうが無難です。

公式性の高い式典で避けるべき服装

❌ 追悼式・慰霊祭で不適切な服装:

  • カジュアルな素材(デニム、リネンなど)
  • 明るい色や目立つ柄
  • 男性のノーネクタイ
  • 露出の多い服装
  • スニーカーやサンダル
  • リュックや大きなトートバッグ

会の性格が読めないときは、**「葬儀に参列するつもりで、ネクタイだけダークグレーにする」**と考えると、ほぼ外しません。

「喪服」や独自のドレスコードを指定された場合の服装

「喪服でお越しください」=準喪服(男女別のコーディネート)

案内状に「喪服で」と書かれている場合は、通常の葬儀と同じ準喪服を着用します。

項目男性女性
装い黒のブラックスーツ(光沢なし)黒のワンピース・アンサンブル
インナー白の無地ワイシャツ
ネクタイ黒の無地
足元黒の無地靴下・黒の革靴黒のストッキング・黒のパンプス
小物ネクタイピン・カフスは控えるパールのネックレスとイヤリング

手元に喪服がない場合は購入だけが選択肢ではありません。当日対応の可否や料金は喪服レンタル当日・即日対応ガイドにまとめています。

「カラフルな服装で」「白基調で」「カジュアルで」への対応

故人の人柄や生前の希望を反映して、独自のドレスコードが指定されることがあります。

ドレスコード男性の服装例女性の服装例
カラフルな服装でダークスーツに明るめの色のネクタイ落ち着いたパステルカラーのワンピース
白基調で白または明るいグレーのスーツ白や淡いベージュのワンピース
カジュアルな服装でジャケット+スラックスきちんと感のあるワンピース、ブラウス+スカート

いずれの場合も、指定に応えつつ品位を保つのが基本です。「カラフルに」と言われても、彩度の高い原色や大きな柄まで求められているわけではありません。指定の一段手前で止めるくらいがちょうどよい塩梅です。

服装がわからないときの問い合わせ方

指定がない、あるいは意図が読み取れないときは、確認するのがマナー違反になることはありません。

📞 問い合わせのポイント:

  • 主催者、または遺族に近い立場の方に尋ねる
  • 電話やメールなど相手の都合に配慮した方法を選ぶ
  • 「どのような服装で伺えばよいでしょうか」と具体的に聞く
  • 指定がないと言われたら「平服で伺います」と伝えておく

主催者に直接聞きにくい場合は、同じく参列予定の方や葬儀社に確認する方法もあります。それも難しければ、平服を選んでおけば大きく外れることはありません。

夏場・冬場の平服と季節ごとの注意点

夏場の平服(男性・女性別)

夏でも基本のマナーは変わりません。変えるのは素材です。

👔 男性:サマーウールなど夏用の軽量素材のダークスーツを選びます。シャツは長袖が基本で、ジャケットは会場内では着用し、移動中は脱いでも構いません。ネクタイは着用します。

👗 女性:通気性のよい素材のワンピースやアンサンブルを選びます。半袖や七分袖は可ですが、ノースリーブ1枚での参列は避け、羽織りものを添えます。ストッキングは夏場でも着用します。

🌞 共通の備え:ハンカチやタオルを多めに、会場の冷房対策に薄手の上着を用意します。香水は汗と混ざると不快な香りになるため控えめにしてください。

冬場の平服とコート・マフラー・手袋

🧥 コートの選び方:

  • 色は黒・ダークグレー・ダークネイビー
  • 素材はウールやカシミヤ
  • シンプルなチェスターコートやステンカラーコートが無難
  • 毛皮・ファー付き・ダウンジャケットは避ける

コートは会場に入る前に脱ぐのが作法です。クロークがあれば預け、持ったまま参列する場合は裏地を外側にして腕にかけます。マフラーや手袋も暗い色を選び、会場内では外します。コートの色や素材の判断に迷う場合は、葬式のコート選びを参考にしてください。

まとめ

お別れ会・偲ぶ会の「平服」は普段着ではなく、喪服の分類でいう略喪服にあたります。案内状に服装の指定があればそれが最優先で、指定がなければ黒やダークカラーを基調とした品のある装いを選びます。

男性はダークスーツにダークグレーか紺の無地ネクタイ、女性は黒や濃紺のワンピース・アンサンブルが基本形です。ネクタイの色に統一基準はなく、業界内でも見解が分かれていますが、喪服を着るなら黒、平服を指定されたならグレーか紺と場面で切り分ければ判断を誤りません。

追悼式や慰霊祭のように公式性の高い式典では、ネクタイを黒寄りに戻し、準喪服に近づけます。全国戦没者追悼式のような大規模な式典でも主催者は服装を規定していないため、自分の立場と会場の性格から判断することになります。

迷ったときの基準はひとつです。**カジュアルに寄せるより、少しフォーマル寄りを選ぶ。**故人を偲ぶ気持ちが伝わる装いであることが、何より重要です。

お別れ会・偲ぶ会の服装に関するよくある質問

平服でノーネクタイはマナー違反ですか?

基本的にはネクタイを着用します。案内状に「カジュアルな服装で」とある場合や会食形式の偲ぶ会では許容されるため、迷ったらネクタイを締めて出向き、会場の様子を見て外すのが確実です。

夏場の平服はどこまで軽装にしてよいですか?

男性は長袖シャツとジャケットの着用が基本です。女性は半袖や七分袖のワンピースも可ですが、ノースリーブのみは避け、素足にサンダルも適していません。

会費制の場合、いくら包めばよいですか?

会費制のお別れ会・偲ぶ会では、会費は1万円から1万5千円程度が一つの目安です。会費制で「香典辞退」と案内されている場合は、香典を別途持参しません。

香典を持参する場合の金額の目安は?

天礼会館の解説によれば、献花のみで飲食を伴わない会は5,000円程度、会食を伴う会は1万円から2万円程度が目安です。会の形式によって差が大きいため、案内状の記載を確認してください。

数珠は持っていくべきですか?

仏式の会では持参するのが望ましく、無宗教やキリスト教式の会では不要です。数珠は仏教の法具のため、他宗教の儀式では前提とされていません。宗教形式がわからない場合は持参しておくと安心です。

地域によって服装の違いはありますか?

関東は比較的フォーマル寄り、関西はやや柔軟という傾向が語られることはありますが、現在ではこうした差は小さくなっています。案内状の指示に従うことが最も確実です。

女性がカーディガンで参列しても大丈夫ですか?

黒・ダークグレー・紺の無地でシンプルなものであれば問題ありません。ざっくりしたカジュアルニットや装飾の多いものは避け、フォーマル感を確実に出したい場合はジャケットを選んでください。


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参考サイト・出典:

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