僧侶派遣サービス比較|料金の内訳とお坊さん手配3つの方法

「お気持ちで」と言われても、一体いくら包めばいいのか分からない——葬儀や法要を前にして、お布施の金額に頭を悩ませていませんか。菩提寺との付き合いがなく、どこに僧侶を頼めばいいか分からない、お車代や御膳料など追加で何が必要か見当もつかない。このような不安を抱えている方は少なくありません。

この記事では、僧侶を手配する3つの方法を整理したうえで、僧侶派遣サービス主要各社の料金を比較します。法事・法要は3万円台から、葬儀の読経は3万円台〜20万円台が現在の価格帯です。ただし、基本料金の安さだけで選ぶと、戒名料や地域加算で総額が逆転することがあります。総額で比べるための判断材料をお伝えします。

なお、記載している料金は各社公式サイトの掲載内容(2026年8月確認、すべて税込)です。改定される場合があるため、申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください。

目次

僧侶を手配する3つの方法と僧侶派遣サービスの仕組み

僧侶派遣サービスの比較に入る前に、そもそも僧侶をどう手配できるのかを整理しておきます。ここを飛ばすと、自分に使えない方法を選んでしまうことがあります。

菩提寺・葬儀社・派遣サービス|僧侶手配の3つのルート

僧侶を手配する方法は、大きく3つに分かれます。

手配方法費用の決まり方向いている人
菩提寺・檀那寺に依頼お気持ち(相場は地域・宗派で変動)先祖代々の墓や檀家関係がある
葬儀社に紹介してもらう葬儀プランに含む、または定額葬儀と同時にまとめて頼みたい
僧侶派遣サービスに申し込む定額(事前に総額が確定)菩提寺がなく、単発で頼みたい

⚠️ 重要な前提: 菩提寺がある場合、原則としてそちらに依頼します。ほかの3ルートは「菩提寺がない人」のための選択肢です。

葬儀社経由の紹介は手続きが楽ですが、その葬儀社で葬儀を行うことが条件になっている場合があります。たとえばイオンライフの寺院紹介は「イオンのお葬式」利用者限定で、法要だけの単発依頼には使えません。法要だけを頼みたい場合は、僧侶派遣サービスが実質的な選択肢になります。

僧侶派遣サービスの仕組みと従来のお布施との違い

僧侶派遣サービスは、寺院に所属する僧侶と、菩提寺を持たない利用者を仲介する事業です。運営会社が全国の僧侶と提携し、申し込みを受けて日時・場所・宗派に合う僧侶を手配します。利用者は運営会社に定額を支払い、檀家になる必要はありません。

従来のお布施との最大の違いは、支払う金額が事前に確定することです。

従来のお布施僧侶派遣サービス
金額「お気持ち」で不明確申し込み時に確定
お車代・御膳料・心付け別途必要多くのサービスで基本料金に込み
檀家としての義務寄付・修繕費・行事参加なし
継続的な関係前提単発で完結

金額の目安として、一般財団法人日本消費者協会「葬儀についてのアンケート調査」では、寺院等へのお布施の平均は42.5万円(2017年〜2020年の調査区分)とされています。一方、僧侶派遣サービスで葬儀の読経を依頼した場合は、全国対応の大手でおおむね6万円〜20万円です。従来のお布施の相場観については、お布施の相場と適正金額の考え方で詳しく解説しています。

菩提寺がある人は僧侶派遣サービスを使えない

すでに菩提寺・檀那寺との関係がある場合、別の僧侶に依頼するのは避けてください。

トラブルの典型例:

  • ほかの僧侶につけてもらった戒名では、菩提寺の墓に納骨を断られることがある
  • 事後に発覚して菩提寺との関係が悪化する
  • 以降の法要・納骨・墓じまいの相談ができなくなる

多くの僧侶派遣サービスは、申し込み時に菩提寺の有無を確認します。イオンライフのように「菩提寺の了承を得ている方に限る」と明記しているサービスもあります。自分の家に菩提寺があるかどうか分からない場合は、菩提寺と檀那寺の違いと確認方法を先に確認してください。親や親族に聞く、墓の管理者を確認する、という手順が現実的です。

僧侶派遣サービスの料金相場と内訳

料金は「法事」と「葬儀」でまったく別の体系です。ここを混同すると比較を誤ります。

法事・法要(四十九日・一周忌・三回忌)の料金相場

法事・法要の基本料金は、2万5,000円〜5万5,000円に集中しています。

価格帯該当サービス例
2万5,000円〜3万3,000円お寺さんjp(関東限定)、お坊さん紹介所(大阪・東海)、涙そうそう
3万5,000円〜4万5,000円お坊さん便(初回)、いい僧侶、てらくる、やさしいお坊さん
5万円〜5万5,000円おぼうさんどっとこむ、葬テラス

四十九日・一周忌・三回忌といった法要の種類による料金差は、現在ほとんどのサービスで設けられていません。たとえばてらくるは、かつて四十九日とそれ以外で価格差がありましたが、現在は法要の種類を問わず4万5,000円の一律料金になっています。

葬儀(火葬式・一日葬・一般葬)の料金相場

葬儀の読経料金は、読経の回数によって3段階に分かれます。

葬儀形式読経の回数料金の目安
火葬式・直葬炉前読経のみ3万円〜8万円
一日葬告別式・式中初七日・炉前の3回6万円〜11万円
一般葬(通夜+告別式)通夜・告別式・式中初七日・炉前の4回9万円〜20万円

地域限定サービスを含めた最安値は火葬式3万円台、全国対応の大手に絞ると一般葬で18万円〜20万円が中心です。なお、この価格帯は上昇傾向にあります。てらくるは火葬・直葬6万円→8万円、一日葬9万円→11万円、一般葬18万円→20万円へと改定されました。

基本料金に含まれるもの・別料金になるもの

僧侶派遣サービスの基本料金には、従来なら別に包んでいた費用がまとめて含まれています。

基本料金に含まれるもの(多くのサービス共通):

  • 読経料
  • 法話
  • お車代(交通費)
  • 御膳料(食事代)
  • 心付け(謝礼)

別料金になりやすいもの:

  • 戒名授与(サービスにより1万5,000円〜20万円)
  • 法要会場から墓地などへの移動(1万円程度)
  • 同日に複数の法要を行う場合(2法要目につき1万5,000円程度)
  • 宗派の指定(涙そうそうは5,500円、おぼうさんどっとこむは5,000円)
  • 地域による加算(おぼうさんどっとこむは最大1万円)

「すべて込み」を明記しているのは、てらくる、やさしいお坊さん、涙そうそう、お坊さん紹介所などです。逆に、おぼうさんどっとこむのように宗派指定と地域加算が別立てのサービスは、条件によって総額が1万5,000円ほど上振れします。

戒名授与の料金と位号別の価格差

戒名は、総額を左右する最大の変動要因です。位号(戒名の末尾につく格)によって、同じサービス内でも10倍の開きが出ます。

てらくるの公開料金表を例にすると、次のとおりです。

宗派位号料金
浄土宗・真言宗・曹洞宗・臨済宗・天台宗など信士・信女2万円
同上居士・大姉6万円
同上院居士・院大姉20万円
日蓮宗院日信士・院日信女16万円
浄土真宗釋・釋尼2万円
浄土真宗院釋・院釋尼16万円

一般の寺院に戒名を依頼した場合、信士・信女で10万円〜30万円、院居士・院大姉になると100万円を超えることもあります。僧侶派遣サービスの2万円〜20万円という水準は、これと比べれば大幅に低い設定です。

ただし注意点があります。葬儀プランには「信士・信女に限り戒名込み」というサービスが多く、上位の位号を希望する場合の差額計算方法が明示されていないケースがあります。上位の位号を望む場合は、必ず総額の見積もりを取ってください。そもそも戒名が必要かどうかから検討したい方は、戒名がないと成仏できないのかという問いの実態と費用相場もあわせてご覧ください。

僧侶派遣サービス主要社の料金比較

全国対応サービスの料金比較表

全国どこでも同一料金で依頼できるサービスを比較します。

スクロールできます
サービス名法事・法要火葬式一日葬一般葬戒名
てらくる4万5,000円8万円11万円20万円2万〜20万円
お坊さん便3万5,000円(初回)要確認要確認要確認2万〜20万円
やさしいお坊さん4万5,000円6万円9万円18万円2万〜20万円
涙そうそう3万3,000円〜3万6,300円〜要確認要確認2万2,000円〜
葬テラス5万円6万円〜9万円〜18万円〜2万〜20万円

📌 お坊さん便について: 法事の料金は「初回3万5,000円、2回目以降5万円」の2段階になっているという情報が複数の比較サイトで一致しています。葬儀の読経料金は情報源によって記載が食い違っており、本記事では確定できませんでした。申し込み前に公式サイトまたは電話で総額を確認してください。

地域限定サービス・プラットフォーム型の料金比較表

対応エリアを絞ることで、全国対応サービスより安い価格を実現しているサービスがあります。

サービス名対応エリア法事・法要特徴
お寺さんjp東京・埼玉・神奈川・千葉2万5,000円+交通費5,000円関東で最安水準
お坊さん紹介所(大阪)大阪中心・関西一円3万円(総額一律)追加費用なしを明示
お坊さん紹介所(東海)愛知・三重・岐阜・静岡など3万3,000円(総額一律)戒名1万5,000円〜
おぼうさんどっとこむ首都圏・東海三県・北海道一部5万円〜割引制度が豊富
くらしのマーケット全国(出品者による)2万円〜7万円事業者ごとに評価を公開

くらしのマーケットは、僧侶個人や小規模事業者が出品するプラットフォーム型です。京都府は平均(口コミ481件・掲載18事業者)、大阪府は平均(口コミ733件・掲載31事業者)と、実際の利用者による評価が公開されています。

総額で比較するときの3つの落とし穴(2回目以降の料金・地域加算・移動費)

基本料金だけを並べると、実際の支払額と食い違うことがあります。

落とし穴1:2回目以降の料金が上がるサービスがある

お坊さん便は「初回3万5,000円」という表記です。四十九日・一周忌・三回忌と繰り返し依頼する場合、2回目以降は5万円になるとされています。3回頼めば合計13万5,000円で、一律4万5,000円のサービス(合計13万5,000円)と変わりません。

落とし穴2:地域によって加算が入る

おぼうさんどっとこむは「移動人件費」を明示しています。東京都全域などのエリア1は0円ですが、神奈川・埼玉・千葉の一部を含むエリア2は5,000円、愛知・静岡・岐阜・三重・北海道(札幌圏)などのエリア3は1万円が加算されます。

落とし穴3:納骨や複数法要で移動費・追加料金が発生する

法要会場から墓地へ移動して納骨する場合、多くのサービスで1万円程度の移動費が必要です。てらくるの場合、移動距離が10kmを超えると要相談になります。同日に複数の法要を行う場合も、2法要目から1万5,000円前後の追加が一般的です。

主要な僧侶派遣サービスの特徴と料金

てらくる(小さなお葬式)

株式会社ユニクエストが運営する僧侶手配サービスです。全国での葬儀施行実績を持つ「小さなお葬式」との連携が最大の強みで、葬儀からその後の法要まで同じ窓口で完結します。

法事・法要は種類を問わず4万5,000円の一律料金で、宗派指定料・お車代・お膳料・心づけがすべて含まれます。葬儀プランには信士・信女の戒名授与も込みです。戒名料金は宗派別・位号別に公式サイトの戒名料金表で公開されており、2万円から20万円まで明示されています。

対応宗派は浄土真宗(西)・浄土真宗(東)・浄土宗・天台宗・真言宗・臨済宗・曹洞宗・日蓮宗の主要8宗派で、それ以外の宗派や神道・キリスト教は相談扱いです。

お坊さん便(よりそう)

株式会社よりそうが2013年から運営する、この分野の草分け的サービスです。2015年にAmazonでの販売を開始して大きな話題となり、全日本仏教会の理事長談話で「お布施はサービスの対価ではない」と批判を受けました。その後の協議を経て、2019年10月にAmazonへの出品を終了しています。現在は公式サイトまたは電話での申し込みです。

提携僧侶は1,300名以上、対応地域は全国47都道府県。基本料金にお布施・お車代・御膳料などが含まれる点は他社と同様です。

なお、公式サイトに掲示されている「顧客満足度92%」は、2021年11月〜2022年1月の自社調査で「満足」「やや満足」と回答した割合の合計です。約4年前のデータである点は踏まえて判断してください。

やさしいお坊さん

LDT株式会社が運営する全国対応サービスです。法事・法要4万5,000円、火葬式6万円、一日葬9万円、家族葬・一般葬18万円という料金体系で、葬儀の価格帯は全国対応サービスの中では低い水準にあります。

法事の4万5,000円には、読経・法話に加えて位牌開眼、白木位牌のお焚き上げ、納骨法要が含まれ、宗派指定料・お車代・お心づけ・御膳料も込みです。提携僧侶は1,400名以上、主要八宗に全国47都道府県で対応します。

涙そうそう(終楽)

株式会社終楽が運営する、価格の低さで際立つサービスです。法事・法要3万3,000円〜、直葬・火葬式3万6,300円〜、戒名授与2万2,000円〜という設定で、全国対応サービスの中では最安水準にあります。

基本料金にお車代・お膳料・心付けが含まれる旨を明示していますが、宗派を指定する場合は5,500円が加算されます。曹洞宗や日蓮宗を指定すると3万8,500円からとなり、この時点でてらくるやお坊さん便との差は縮まります。

おぼうさんどっとこむ

2004年設立の老舗事業者で、会員制と割引制度を組み合わせた独自の料金モデルを採用しています。

法事の基本料金は宗派指定なし5万円、宗派指定あり5万5,000円、僧侶指名あり6万円。これに次の割引が適用できます。

🎁 法事の割引制度:

  • 平日割引:-5,000円
  • 午後割引(14時以降):-5,000円
  • 2か月前割引:-5,000円

平日割引と午後割引は併用できず、お盆期間・お彼岸期間は割引対象外です。条件が合えば4万円まで下がりますが、地域別の移動人件費が別途かかる点には注意が必要です。対応エリアは首都圏・東海三県・北海道の一部に限られます。

お坊さん紹介所(大阪・東海)

大阪と東海地域に特化した地域密着型サービスで、「総額一律」を掲げている点が特徴です。法事・法要は大阪が3万円、東海が3万3,000円で、お車代・お膳料・心づけなどはすべてこの金額に含まれます。

戒名は大阪が信士・信女2万円から、東海が1万5,000円からです。ただし東海サイトはトップページと戒名ページで金額の記載が食い違っているため、申し込み時に確認してください。運営者名がサイト上に明記されていない点も、判断材料として押さえておくとよいでしょう。

くらしのマーケット

みんなのマーケット株式会社が運営する出品型プラットフォームで、「出張お坊さん」カテゴリに僧侶個人や小規模事業者が登録しています。

料金は出品者ごとに異なり、2万円から7万円の幅があります。基本料金2万5,000円〜3万5,000円、戒名1万5,000円〜2万円、移動加算5,000円〜2万円といった構成が一般的です。

最大の強みは、事業者ごとに実際の利用者レビューが公開されていることです。他社の満足度データが自社調査であるのに対し、こちらはプラットフォーム上で件数と点数を確認できます。反面、僧侶の質は個々の出品者に依存するため、レビュー件数が少ない出品者は判断材料が乏しくなります。

目的別|僧侶派遣サービスの選び方

法事・法要だけを頼みたい場合

四十九日や一周忌の読経だけであれば、総額が確定するサービスを選ぶのが最も分かりやすい方法です。

全国どこでも申し込めるのは涙そうそう(3万3,000円〜)。大阪・関西ならお坊さん紹介所(3万円の総額一律)、関東ならお寺さんjp(2万5,000円+交通費5,000円)が価格面で優位です。宗派の指定が必要な場合は、涙そうそうに5,500円が加算される点を計算に入れてください。

葬儀で読経を頼みたい場合

葬儀は形式によって金額が大きく変わるため、まず火葬式・一日葬・一般葬のどれを行うかを決めてから比較します。

全国対応で価格を抑えるならやさしいお坊さん(火葬式6万円/一日葬9万円/一般葬18万円)。葬儀社の手配とまとめたい場合は、小さなお葬式と連携するてらくるが手続き上は楽です。ただし、てらくるの一般葬20万円は全国対応サービスの中では高めなので、価格差2万円をどう見るかで判断が分かれます。

戒名も一緒に頼みたい場合

基本料金ではなく「基本料金+戒名料」の合計で比べてください

信士・信女といった標準的な位号であれば、多くのサービスが2万円前後で横並びです。涙そうそうは2万2,000円、お坊さん紹介所(東海)は1万5,000円と、ここでも地域限定サービスが安くなります。

葬儀とセットで依頼する場合は、てらくるのように葬儀プランに信士・信女の戒名が含まれるサービスが実質的に有利です。院号などの上位の位号を希望する場合は、6万円から20万円の追加になるため、必ず総額の見積もりを取ってください。

料金を最優先したい場合

最安値を狙うなら、くらしのマーケットで評価の高い出品者を探すのが最も低い価格帯(2万円〜)に届きます。レビュー件数が多く、平均点が4.9以上の出品者を選べば、質のリスクもある程度は抑えられます。

地域が合えば、お寺さんjp(関東4都県)やお坊さん紹介所(大阪・東海)も候補です。全国対応の大手と比べて1万円〜2万円安く、料金体系も総額一律で分かりやすくなっています。

僧侶派遣サービスのデメリットと申し込み前の確認事項

菩提寺がある場合のトラブルリスク

繰り返しになりますが、これが最も重大なリスクです。菩提寺がありながら別の僧侶に戒名をつけてもらうと、菩提寺の墓への納骨を断られる可能性があります。

自分の家に菩提寺があるかどうかは、親や親族に確認する、先祖の墓の管理者を確認する、過去の葬儀を頼んだ寺院を調べる、といった方法で判断できます。判断がつかない場合は、僧侶派遣サービスに申し込む前に確認を済ませてください。

戒名は「基本料金+位号の差額」の総額で確認する

戒名料金を公開しているサービスは増えていますが、葬儀プランに含まれる位号と、希望する位号の差額をどう計算するかは明示されていないことが多いのが実情です。

たとえば、葬儀プランに信士・信女が含まれる場合、院居士・院大姉を希望すると20万円が丸ごと追加になるのか、差額の18万円で済むのかがサイトからは読み取れません。申し込み前に「この位号にした場合の支払総額はいくらか」を必ず確認してください。

当日来る僧侶を事前に選べない

僧侶派遣サービスでは、多くの場合、申し込み後に運営会社が僧侶を割り当てます。プロフィールを見て指名する仕組みは一般的ではありません(おぼうさんどっとこむの僧侶指名オプションのような例外はあります)。

不安を軽減する現実的な方法は、事前の打ち合わせを活用することです。多くのサービスでは手配後に僧侶から直接連絡があり、法要の流れや戒名に関する希望を伝えられます。この段階で疑問点を解消しておけば、当日の不安はかなり減ります。

対応宗派(主要8宗派)と対応エリアの確認

多くのサービスが対応するのは、主要8宗派(浄土真宗本願寺派、真宗大谷派、浄土宗、天台宗、真言宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗)です。浄土真宗を西と東に分けて数えるのが各社の標準的な表記になっています。

これ以外の宗派、神道、キリスト教への対応はサービスごとに異なり、相談扱いや対応不可の場合があります。また「全国対応」と表示していても、離島や過疎地域では手配に時間がかかったり、交通費・宿泊費の実費負担を求められたりすることがあります。希望する日時・場所で手配できるかは、申し込み前に問い合わせて確認するのが確実です。

僧侶派遣サービスの申し込みから当日までの流れ

申し込みから法要実施までの手順

申し込みから当日までの手順は、どのサービスでもおおむね共通しています。

📝 利用の流れ:

  1. 相談・資料請求 — 電話またはWebで料金や対応内容を確認します
  2. 申し込み — 法要の種類、日時、場所、宗派、戒名の要否を伝えます
  3. 僧侶の手配 — 運営会社が条件に合う僧侶を割り当てます
  4. 事前打ち合わせ — 担当僧侶から直接連絡があり、当日の流れを確認します
  5. 法要の実施 — 読経と法話で通常30分〜1時間程度です
  6. 支払い — クレジットカード、銀行振込、当日現金などから選びます

戒名を依頼する場合は、事前打ち合わせの段階で故人の趣味・人柄・仕事などを伝えます。これをもとに僧侶が戒名を考えます。

予約はいつまでにすればいいか

予約の目安:

  • 葬儀:できるだけ早く(遅くとも1〜2日前まで)
  • 法事・法要:2週間〜1か月前
  • お盆・お彼岸の時期:1か月以上前

お盆とお彼岸は僧侶の予定が最も埋まる時期です。おぼうさんどっとこむのように、この期間を割引の対象外としているサービスもあります。四十九日や一周忌の日程が決まった時点で早めに動くのが確実です。

当日に用意するもの・用意しなくていいもの

📦 用意しておくもの:

  • お線香
  • お供え物(果物やお菓子など)
  • 僧侶が座る場所の座布団
  • お茶などの飲み物

🚫 用意が不要なもの:

  • お布施袋(料金は別途支払いのため)
  • お車代
  • 御膳料
  • 心付け

お車代・御膳料・心付けが基本料金に含まれているのが僧侶派遣サービスの特徴です。当日に別途包む必要はありません。仏具のレンタルに対応しているサービスもあるため、必要なものが揃わない場合は申し込み時に相談してください。

まとめ

僧侶派遣サービスは、菩提寺との付き合いがない方にとって、金額が事前に確定する現実的な選択肢です。法事・法要は2万5,000円〜5万5,000円、葬儀の読経は3万円〜20万円が現在の価格帯で、お車代・御膳料・心付けは多くのサービスで基本料金に含まれます。

比較の際は、基本料金ではなく総額で見てください。総額を動かすのは、戒名の位号(2万円〜20万円)、宗派指定料、地域による加算、納骨時の移動費、そして2回目以降の料金設定です。特に戒名は、希望する位号にした場合の支払総額を申し込み前に確認する必要があります。

価格の透明性を重視するなら総額一律を掲げる涙そうそうやお坊さん紹介所、葬儀とまとめたいならてらくる、葬儀の価格を抑えたいならやさしいお坊さん、最安値を狙うならくらしのマーケットが候補になります。そして最も重要なのは、菩提寺の有無を先に確認することです。菩提寺がある場合は、まずそちらに相談してください。

お坊さん手配に関するよくある質問

僧侶派遣サービスの料金が一般的なお布施より安いのはなぜですか?

仲介会社が多数の依頼をまとめることで規模のメリットが生まれ、定額での提供が可能になっているためです。従来のお布施が檀家との継続的な関係を前提としているのに対し、こちらは単発の取引として設計されています。

戒名料は基本料金に含まれていますか?

サービスによって異なります。葬儀プランには信士・信女など標準的な位号の戒名が含まれることが多い一方、法事のプランでは別料金(1万5,000円〜)が一般的です。上位の位号を希望する場合は6万円〜20万円の追加になります。

領収書は発行されますか?相続税の控除に使えますか?

会社名義の領収書が発行されます。ただし控除の可否は領収書の有無ではなく、支払いの内容で決まります。国税庁の葬式費用に関する説明では、葬式に際して寺院に支払った読経料などのお礼は控除対象、初七日など法事のためにかかった費用は控除対象外とされています。

菩提寺があっても僧侶派遣サービスは利用できますか?

原則として利用すべきではありません。他の僧侶に戒名をつけてもらうと、菩提寺の墓に納骨できなくなる可能性があります。菩提寺がある場合は、まずそちらに相談してください。

Amazonで注文できるというのは本当ですか?

お坊さん便が2015年からAmazonで販売していましたが、2019年10月に出品を終了しています。現在は公式サイトまたは電話での申し込みです。

リピート割引はありますか?

主要サービスにリピート割引は確認されていません。むしろお坊さん便のように、2回目以降の料金が高くなる体系のサービスもあります。おぼうさんどっとこむの会員制のように、入会することで会員価格が適用される仕組みはあります。

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参考サイト・出典:

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