突然の訃報で葬儀の準備が必要になったとき、「友引や仏滅に葬儀をしても大丈夫?」「どの日を避けるべき?」と、日程調整で迷う方は少なくありません。六曜について調べるほど情報が錯綜し、何が正しいのかわからなくなってしまうこともあるでしょう。
結論から言うと、葬儀で本当に避けるべき日は「友引」だけです。しかもその理由は迷信ではなく、多くの火葬場が友引を定休日としているという実務的なものです。大安・仏滅・赤口など、他の六曜の日に葬儀を行うことには宗教上も慣習上も問題ありません。
この記事では、六曜と葬儀の本当の関係、2026年の友引カレンダー、友引に重なった場合の対処法まで解説します。
葬儀でやってはいけない日は「友引」だけ|その理由は火葬場の定休日
葬儀で避けるべき日は「友引」だけです。大安・仏滅・赤口・先勝・先負の日に葬儀を行っても、宗教上・慣習上まったく問題ありません。

六曜と葬儀は宗教的に無関係
六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)は中国由来の暦注であり、日本の仏教・神道とは本来まったく関係がありません。「仏滅」に「仏」の字が入っていますが、仏教の教えに基づくものではなく、漢字の当て字にすぎません。
現代の仏教各宗派・神道・キリスト教のいずれも、六曜による葬儀の日程制限は設けていません。特に浄土真宗では、六曜を気にすること自体を迷信・俗信として明確に否定しています。
六曜はあくまで占いの一種であり、葬儀の日取りに対する宗教的な拘束力はないというのが事実です。
大安・仏滅・赤口での葬儀は問題なし
各六曜と葬儀の関係を整理すると、以下のとおりです。
| 六曜 | 葬儀 | 通夜 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 大安 | ◎ 問題なし | ◎ 問題なし | 吉日だが弔事に制限なし |
| 仏滅 | ◎ 問題なし | ◎ 問題なし | 凶日だが葬儀には無関係 |
| 赤口 | ◎ 問題なし | ◎ 問題なし | 葬儀との関連性なし |
| 先勝 | ◎ 問題なし | ◎ 問題なし | 時間帯の吉凶のみで制限なし |
| 先負 | ◎ 問題なし | ◎ 問題なし | 同上 |
| 友引 | △ 避ける傾向 | ◎ 問題なし | 火葬場が休業している場合あり |
現代では、火葬場の予約状況や遺族・参列者の都合を優先して日程を決めるのが一般的です。
友引だけ避けられる実務的理由
友引が葬儀で避けられる最大の理由は、多くの火葬場が友引を定休日としていることです。「友を冥土に引く」という俗信から生まれた慣習ですが、現実的には火葬場が閉まっているため物理的に葬儀ができないというのが実情です。
🔥 友引を避ける実務的な理由:
- 火葬場の定休日:全国の多くの火葬場が友引を休業日に設定している
- 火葬ができない:火葬場が閉まっていれば告別式も行えない
- 翌日の混雑:友引明けは火葬が集中し、予約が取りにくくなる
ただし、すべての火葬場が友引に休業するわけではありません。大阪府ではほとんどの火葬場が友引も営業しており、横浜市でも市営4施設のうち必ず1施設は稼働しています。
通夜にダメな日はない|友引でも通夜はOK
通夜はどの六曜の日に行っても問題ありません。友引の日であっても通夜は実施できます。
通夜は「故人を偲び、最後の夜を過ごす場」であり、「お別れ」を意味する葬儀・告別式とは性質が異なります。「友を引く」という連想は、あの世へ送り出す葬儀・告別式に対するものであって、通夜には当てはまりません。
実際の日程調整では、友引の日に通夜を行い、翌日に葬儀・告別式と火葬を行うというパターンが一般的です。友引が日程に重なった場合も、通夜を先に行うことでスムーズに進められます。
友引カレンダー|葬儀・お葬式のダメな日一覧【2026年】
2026年の友引日程を月別にまとめました。葬儀の日程調整にご活用ください。

2026年1月〜6月の友引日程
| 月 | 友引の日 |
|---|---|
| 1月 | 4日、10日、16日、21日、27日 |
| 2月 | 2日、8日、14日、18日、24日 |
| 3月 | 2日、8日、14日、19日、25日、31日 |
| 4月 | 6日、12日、22日、28日 |
| 5月 | 4日、10日、16日、21日、27日 |
| 6月 | 2日、8日、14日、18日、24日、30日 |
2026年7月〜12月の友引日程
| 月 | 友引の日 |
|---|---|
| 7月 | 6日、12日、16日、22日、28日 |
| 8月 | 3日、9日、14日、20日、26日 |
| 9月 | 1日、7日、11日、17日、23日、29日 |
| 10月 | 5日、16日、22日、28日 |
| 11月 | 3日、13日、19日、25日 |
| 12月 | 1日、7日、12日、18日、24日、30日 |
※六曜は旧暦に基づくため、新暦では不規則な間隔で配置されます。月によって友引の回数が4〜6回と変動します。
年末年始・その他の火葬場休業日
年末年始は友引に関係なく、ほぼすべての火葬場が休業します。
⚠️ 火葬場が休業する主な期間:
- 1月1日〜1月2日:全国の火葬場がほぼ一斉休業
- 12月31日:多くの火葬場が休業開始
- 1月3日:大部分の火葬場が休業継続(一部は再開)
年末に亡くなった場合、火葬は早くても1月3日以降になることが多く、安置期間が長引くぶん追加費用が発生する可能性があります。
📌 年末年始以外の注意日:
- 春分の日・秋分の日:一部の火葬場で休業あり(周辺道路の混雑が理由)
- 設備点検日:友引以外でも臨時休業の場合あり
年末年始の葬儀については、年末年始の葬儀は可能?火葬場の休業日と正月・三が日を避ける理由で詳しく解説しています。
友引に葬儀を避ける理由と対処法

友引の本来の意味と「友を引く」の誤解
友引はもともと「共引」と書き、「勝負がつかない引き分けの日」という意味でした。中国由来の六曜のひとつであり、仏教や神道とは本来まったく関係がありません。
いつしか「共引」が「友引」という漢字に変わり、「友を冥土に引く」という不吉な連想が生まれました。しかし、これは字面から後付けされた民間の俗信であり、どの宗派の僧侶も「友引に葬儀をしてはならない」という教義上の禁止事項を設けていません。
火葬場の友引定休日が最大の理由
現代で友引に葬儀が行われない最大の理由は、多くの火葬場が友引を定休日としていることです。
🏛️ 火葬場が友引に休業する現実的な理由:
- 友引の日は利用者が極端に少ないため、設備メンテナンス日として活用されている
- 職員の休息日として設定されている
- 火葬炉の定期点検や清掃を実施している
火葬場が休業していれば物理的に火葬ができず、葬儀・告別式も行えません。つまり、友引に葬儀ができないのは宗教的な理由ではなく、施設の営業日の問題です。
友引に日程が重なった場合の対処法
友引に葬儀日程が重なっても、以下の方法で対処できます。
📅 日程を1日ずらす方法(最も一般的):
通夜は友引の日に行い、葬儀・告別式を友引の翌日に設定します。通夜は友引でもまったく問題ないため、一般的な「通夜→葬儀・告別式」の流れを維持できます。
なお、先勝の日に通夜を行うと、翌日が友引になる点には注意が必要です。日程を組む際はカレンダーで前後の六曜を確認してください。友引明けは火葬場が混雑するため、予約はできるだけ早く確保しましょう。
🎎 友引人形を使用する方法:
関西地方を中心に、友引の日に葬儀を行う場合、「友引人形」(友人形・共人形とも呼ばれる)を棺に入れる風習があります。「友を引く」代わりに人形が身代わりになるという考えで、葬儀社で用意してもらえることが多いです。全国的な慣習ではありませんが、地域によっては一般的な対応です。
友引にやってはいけないとされること
友引は葬儀以外にも、俗信としていくつかの行事が避けられる傾向にあります。
| 行事 | 友引の扱い | 実際の影響 |
|---|---|---|
| 葬儀・告別式 | 避ける傾向 | 火葬場の休業により物理的に不可の場合あり |
| 通夜 | 問題なし | 火葬を伴わないため実施可能 |
| 法事・法要 | 問題なし | 友引を気にする必要なし |
| 見舞い | 避ける人もいる | 宗教的根拠なし(気持ちの問題) |
| 結婚式 | 吉日とされる | 「友を引く」=友人に幸せが広がると解釈 |
| 引っ越し | 特に制限なし | 気にする人はほとんどいない |
葬儀以外で友引を気にする場面はほとんどなく、現代では葬儀の日取りだけが実質的に友引の影響を受けるといえます。
通夜・葬儀を大安に行っても問題ない理由

大安の本来の意味
大安は六曜の中で最も吉日とされ、「すべてにおいて安全・安心である日」という意味があります。結婚式や引っ越しなどの慶事に選ばれることが多い日ですが、大安と葬儀の関係に宗教的な禁忌は一切ありません。
六曜はもともと中国で生まれた吉凶占いであり、日本の仏教の教義や神道の教えとは無関係です。
「おめでたい日に弔事はNG」は誤解
「おめでたい日に弔事を行うのは避けるべき」という考えがありますが、これは根拠のない俗信です。
大安を避けると、日程調整がさらに困難になります。六曜は6日周期で回るため、大安を避ければ選択肢が狭まり、都市部では火葬場の予約がいっそう取りにくくなります。葬儀社や火葬場は大安でも通常通り営業しており、大安を理由に葬儀を断られることはありません。
通夜が大安でも気にしなくてよい根拠
通夜と葬儀は別の行事として扱われるため、通夜が大安に当たっても問題視されることはまずありません。核家族化や宗教観の多様化により、六曜を厳密に守る風潮は薄れつつあります。
葬儀の日取りで最も重視すべきは、火葬場が確保できる日程と参列者が集まりやすい日程です。六曜よりも実務的な条件を優先することが、故人を心から送り出すための合理的な判断です。
仏滅に葬儀をしても問題ない理由

仏滅が凶日とされる背景
仏滅は六曜の中で最も凶日とされ、「すべての物事が滅びる日」という意味があります。結婚式や開業などの慶事では避けられることが多い日です。
ただし、「仏」の字が入っていますが、仏教の「仏」とはまったく関係がありません。もともとは「物滅」と書かれ、六曜の中国由来の占いにおける凶日を示すにすぎません。
葬儀では仏滅を避ける必要がない根拠
仏滅に葬儀を行うことは全く問題ありません。多くの地域で、仏滅の日に葬儀が普通に執り行われています。
✅ 仏滅に葬儀を行っても問題ない理由:
- 六曜と仏教は無関係:六曜は中国由来の暦注で、仏教の教えに基づくものではない
- 葬儀は祝い事ではない:仏滅が避けられるのは慶事であり、弔事は対象外
- 火葬場は通常営業:仏滅の日も葬儀社・火葬場は通常通り稼働している
亡くなってから葬儀までの日数は限られています。仏滅まで避けると日程調整が極めて難しくなるため、実務上も仏滅を気にする必要はありません。
仏滅を避ける地域の慣習(青森県・東北の一部)
六曜に対する考え方は地域により異なります。全国的には仏滅の日に葬儀を行うことは一般的ですが、青森県や東北地方の一部では仏滅の日に葬儀を避ける慣習がある地域もあります。
ただし、これはあくまで地域独自の慣習であり、宗教的な根拠はありません。都市部では六曜にかかわらず火葬場の予約状況を最優先として日程を組むのが一般的です。地域の慣習が気になる場合は、地元の葬儀社に確認するのが確実です。
法事をやってはいけない日はある?

四十九日・一周忌と六曜の関係
法事・法要には、六曜で避けるべき日はありません。友引であっても四十九日法要や一周忌を行うことにまったく問題はありません。
友引を避ける慣習はあくまで「葬儀・告別式」に限ったものです。法事・法要は故人の冥福を祈る追善供養であり、「友を引く」という連想とは無関係です。実際に、法事は故人が亡くなった日から数えて決まる(七日ごとの法要、四十九日、一周忌など)ため、六曜に合わせて日程を動かす慣習もありません。
法事の日程について詳しくは、忌中の違いと期間|いつまで?何ができない?49日・1年の過ごし方をご覧ください。
法事の日程で優先すべきこと
法事の日程を決める際に優先すべき要素は、六曜ではなく以下の3点です。
📌 法事の日程で優先すべきこと:
- 菩提寺・僧侶の予定:読経を依頼する僧侶のスケジュール
- 参列者の都合:親族が集まりやすい週末や祝日
- 正式な日付より前倒し:四十九日や年忌法要は、本来の日付より後ろにずらさないのが一般的
火葬場の予約と葬儀日程の決め方

火葬場の予約が最優先になる理由
葬儀の日程を決める際、火葬場の予約状況が最大の決定要因となります。墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)第3条により、死亡後24時間以内は火葬ができないと定められています。さらに、告別式と火葬は同日に行うのが通例であるため、火葬の日程が決まらなければ葬儀全体のスケジュールが立てられません。
特に東京・横浜などの人口密集地域では、火葬場の予約が数日先まで埋まっていることも珍しくありません。六曜よりも火葬場の空き状況を最優先で確認する必要があります。
家族が亡くなった直後の流れについては、家族が病院で亡くなったらすぐにすべきこと|葬儀社選びの重要性と手続きの流れも参考にしてください。
亡くなってから葬儀までのモデルスケジュール
一般的な葬儀の日程パターンは以下のとおりです。
| 日程 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 1日目(当日) | 搬送・安置・葬儀社との打合せ | 死亡診断書の受領、火葬場の予約 |
| 2日目 | 通夜 | 友引でも通夜は実施可能 |
| 3日目 | 葬儀・告別式 → 火葬 | 死後24時間経過後に火葬が可能 |
📌 友引が重なった場合の調整パターン:
- 2日目が友引 → 通夜を予定通り実施(通夜は友引OK)、3日目に葬儀・火葬
- 3日目が友引 → 通夜を2日目に実施し、葬儀・火葬を4日目に延期。安置が1日延びる
一日葬(通夜なし)や直葬(火葬のみ)の場合も、友引に火葬場が休業していれば実施できません。葬儀形式にかかわらず、火葬場の営業日確認が最優先です。一日葬・直葬については、一日葬と直葬の違いを比較|費用・割合・流れと後悔しない選び方で解説しています。
友引明けの混雑対策
友引の翌日は火葬場が非常に混雑します。友引の日に行えなかった火葬が翌日に集中するためです。
💡 友引明けの混雑への対策:
- 早期の予約確定:亡くなった時点でできるだけ早く葬儀社に連絡し、火葬場の予約を最優先で確保する
- 複数日程の検討:第一希望日が取れない場合に備え、候補日を複数用意しておく
- 近隣地域の火葬場も視野に入れる:最寄りが満枠の場合、周辺地域の施設も選択肢に含める
日程調整の手順
葬儀の日程を決める際は、以下の優先順位で進めます。
📋 日程調整の手順:
- 火葬場の予約確保:葬儀社を通じて最寄りの火葬場の空き状況を確認。友引や年末年始の休業日を避けた候補日をリストアップする
- 僧侶・菩提寺の予定確認:読経を依頼する僧侶のスケジュールを確認する
- 近親者のスケジュール調整:主な参列者の都合を確認し、遠方からの移動時間も考慮する
- 葬儀会場の予約:火葬の日程に合わせて通夜・告別式の会場を確保する
重要なのは、故人の意向と遺族の意思を尊重しつつ、現実的な条件を考慮して決定することです。不安な点があれば、経験豊富な葬儀社のアドバイスを活用しましょう。
地域別|火葬場の友引対応状況

火葬場の友引対応は地域によって大きく異なります。全国一律ではなく、地域の事情や運営方針によって対応が分かれています。
関東地方の主要火葬場
関東地方では多くの火葬場が友引を定休日としていますが、都市部では完全に一斉休業するわけではありません。
| 地域 | 友引の対応 | 備考 |
|---|---|---|
| 東京都 | 一部施設は営業 | 桐ヶ谷斎場・四ツ木斎場などは友引定休 |
| 横浜市 | 4施設中1施設は稼働 | 機器点検のため輪番制で休場。全施設が一斉に休むのは1月1日・2日のみ |
| 千葉県 | 多くが友引定休 | 翌日の混雑に注意 |
| 埼玉県 | 施設により異なる | 都市部は一部稼働、地方は友引休業が一般的 |
横浜市では火葬需要の増加により、友引でも必ず1施設は稼働する体制を取っています。また、久保山斎場と南部斎場は春分の日・秋分の日も休場となるため注意が必要です。詳細は横浜市の市営斎場のご案内で確認できます。
関西地方の主要火葬場と友引人形の文化
関西地方は関東に比べて友引の制約が緩い地域が多く、特に大阪府では多くの火葬場が友引も営業しています。
| 地域 | 対応状況 | 定休日 |
|---|---|---|
| 大阪府 | 友引も営業 | 1月1日のみ(ほとんどの市町村で実施) |
| 京都府 | 施設により異なる | 友引・年末年始 |
| 兵庫県 | 友引定休が多い | 友引・年末年始 |
| 奈良県 | 友引も一部営業 | 1月1日中心 |
関西地方には友引の日に葬儀を行う場合、友引人形(身代わり人形)を棺に入れる風習があります。「友を引く」代わりに人形が身代わりになるという考え方で、友引でも葬儀を実施する文化的背景となっています。
その他地域の傾向
地方都市や農村部では、地域の慣習により対応が大きく異なります。
🗾 地域別の傾向:
- 東北地方:友引に加え、仏滅も避ける地域がある(青森県の一部)
- 中部地方:都市部は関東に近い対応、農村部は独自の風習
- 中国・四国地方:友引定休が一般的だが、地域差が大きい
- 九州地方:比較的柔軟な対応で、友引営業の火葬場も多い
お住まいの地域の火葬場の友引対応は、葬儀社に確認するのが最も確実です。自治体のホームページでも休場日を公開している場合があります。
六曜の基礎知識と各六曜の意味

六曜とは何か
六曜(ろくよう)は中国由来の暦注で、日本には鎌倉時代末期(14世紀頃)に伝来しました。もともとは時間や方角の吉凶を占うために使われていた考え方で、現在の名称(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)に定まったのは江戸時代末期です。
六曜は6日周期で「先勝 → 友引 → 先負 → 仏滅 → 大安 → 赤口」の順に繰り返されます。ただし旧暦の月が変わるタイミングでリセットされるため、新暦上では不規則に見えます。
仏教・神道とは本来まったく無関係であり、六曜の「仏滅」に仏教の「仏」は含まれていません(「物滅」が語源)。
各六曜の意味と葬儀での扱い一覧
| 六曜 | 読み方 | 意味 | 吉凶の時間帯 | 葬儀への影響 |
|---|---|---|---|---|
| 先勝 | せんしょう | 先んずれば勝つ | 午前が吉、午後が凶 | 制限なし |
| 友引 | ともびき | 引き分けの日 | 昼が凶、朝晩は吉 | 火葬場休業の可能性あり |
| 先負 | せんぶ | 先んずれば負ける | 午前が凶、午後が吉 | 制限なし |
| 仏滅 | ぶつめつ | 万事凶の日 | 一日中凶 | 制限なし |
| 大安 | たいあん | 万事吉の日 | 一日中吉 | 制限なし |
| 赤口 | しゃっこう | 血・火に注意の日 | 正午前後のみ吉 | 制限なし |
宗派・宗教別の六曜に対する考え方
どの宗教・宗派でも、六曜による葬儀の日程制限は教義上設けていません。
🏛️ 仏教各宗派の対応:
浄土真宗は、友引を避ける考え方そのものを迷信・俗信として明確に否定しています。親鸞聖人が「日の吉凶を選ぶことはよくない」と説いたことに基づくもので、六曜を最も重視しない宗派です。天台宗・真言宗・浄土宗・曹洞宗・臨済宗・日蓮宗などの他の宗派では、教義上の禁止事項はないものの、地域の慣習や参列者への配慮として友引を避ける傾向があります。
⛩️ 神道の対応:
神道においても六曜との宗教的な関係はありません。ただし、お宮参りや七五三、地鎮祭などの祝い事では風習として六曜を意識することがあります。
✝️ キリスト教の対応:
キリスト教では六曜を一切考慮しません。前夜式や告別式の日程に六曜による制限はありませんが、火葬場の休業日のみ確認が必要です。なお、カトリック教会では「聖土曜日」に葬儀を行えない場合があります。
📋 無宗教葬の対応:
無宗教葬では六曜を気にしない傾向が強く、火葬場の予約状況と参列者の都合のみで日程を決めるのが一般的です。高齢の参列者が多い場合は、事前に「六曜は考慮しない」旨を伝えておくと安心です。
まとめ

六曜は中国由来の暦注であり、日本の仏教や神道とは本来関係がありません。葬儀で避けるべき日は「友引」だけですが、その理由も宗教的なものではなく、火葬場の定休日という実務的なものです。大安・仏滅・赤口・先勝・先負の日に葬儀や通夜を行うことにはまったく問題ありません。
通夜は友引の日でも実施可能であり、法事・法要にも六曜の制限はありません。地域によっては仏滅を避ける慣習があるものの、全国的には六曜よりも火葬場の予約状況・親族の都合・菩提寺の予定といった現実的な要因を優先して日程を決めるのが一般的です。
最も大切なのは、故人の尊厳を守り、遺族が心から送り出せる日程を選ぶことです。六曜は参考程度に留め、迷いがある場合は葬儀社に相談してみてください。
よくある質問|葬儀の日取りFAQ
- 大安に通夜をしても問題ない?
-
まったく問題ありません。 大安は吉日ですが、通夜や葬儀に対する宗教的な制限はありません。火葬場も通常営業しています。
- 仏滅に葬儀をするのは縁起が悪い?
-
縁起が悪いということはありません。 仏滅を避けるべきなのは結婚式など慶事のみです。葬儀は慶事ではないため、仏滅の日でも問題なく執り行えます。
- 友引の翌日は火葬場が混雑する?
-
はい、非常に混雑します。 友引の日に行えなかった火葬が翌日に集中するため、予約が取りにくくなります。早めの予約確保が重要です。
- 一日葬・直葬でも六曜は関係する?
-
友引に火葬場が休業していれば実施できませんが、大安・仏滅などには制限ありません。火葬場の営業日確認が最優先です。
- 今日亡くなったらいつ葬式ができる?
-
一般的には亡くなった翌日に通夜、翌々日に葬儀・告別式です。法律で死後24時間は火葬できないと定められており、火葬場の予約状況によってさらに延びることもあります。
- 友引に葬儀をしたら本当に縁起が悪い?
-
科学的にも宗教的にも根拠はありません。 「友を引く」は漢字の当て字から生まれた俗信です。友引に葬儀を行っても誰かに不幸が起きることはありません。
- 火葬場が友引に開いているか調べる方法は?
-
葬儀社に確認するのが最も確実です。 地域の火葬場事情に詳しく、予約状況も含めて案内してもらえます。自治体のホームページで休場日を公開している場合もあります。

