仏壇を置きたくない場合の供養方法|位牌のみ・遺影のみでも問題ない理由と代替案

明るいリビングで、遺影と骨壷に向かい手を合わせて祈る40代の日本人女性

「仏壇を置きたくない。でも、それって故人に対して失礼なんじゃないか」——そんな後ろめたさを抱えながら、モヤモヤした気持ちを誰にも相談できずにいませんか?

住宅事情の変化やライフスタイルの多様化により、従来の仏壇が現代の暮らしに合わなくなっているのが現実です。「置く場所がない」「デザインが部屋に合わない」「継ぐ人がいない」——理由はさまざまでも、「供養したい気持ち」と「仏壇を置きたくない現実」の間で葛藤している方は少なくありません。

実は、複数人世帯の約6割に仏壇がないという調査結果があります。マンション居住者に限れば約8割が仏壇を持っていません。

この記事では、仏壇を置かなくても供養できる7つの代替方法、宗派別の考え方、遺骨の扱い方、さらに今ある仏壇を処分する際の手順と費用まで網羅的に解説します。

読み終えるころには、罪悪感なく自分らしい供養の形を見つけられるはずです。

結論からお伝えすると、供養で最も大切なのは「仏壇」という器ではなく、故人を偲ぶ「心」です。

目次

仏壇を置かない人の割合と「置きたくない」主な理由

仏壇がない世帯は6割超|マンション居住者では約8割

株式会社インブルームスの調査によると、複数人世帯の約6割に仏壇がないことが明らかになっています。さらに、マンションなどの集合住宅に限ると、仏壇を置いていない世帯は約8割にのぼります。

仏式葬儀を行った家庭でも「54.3%に仏壇がない」という結果が出ており、仏壇を置かないことは決して特別なことではありません。

また、自宅に仏壇がない人に今後の意向を尋ねた調査では、**「将来を含めて置くつもりがない」と回答した人が約45%**に達しました。仏壇を置かない選択は、現代では一般的になりつつあります。

仏壇を置きたくない5つの理由

仏壇を置きたくない理由は家庭によってさまざまですが、主に以下の5つが挙げられます。

理由具体的な事情
スペースの問題マンションや賃貸住宅で置き場所がない、仏間がない
費用の問題仏壇の購入費用(売れ筋で20〜30万円)が負担になる
デザインの問題従来型の仏壇が現代のインテリアに合わない
信仰心の変化特定の宗教を信仰していない、宗教離れ
継承者不在子どもがいない、将来管理する人がいない

同調査では、仏壇を購入する場合に最も気になる点として、**「大きさ(省スペース)」を挙げた人が68.6%**と最多でした。現代の住宅事情を反映した結果といえます。

仏壇を置かない選択は増えている|後悔しないためのポイント

仏壇を置かないと決める前に、以下のポイントを確認しておくと後悔を防げます。

🔍 確認すべきこと:

  • 親族の中に仏壇を置くことを強く望む人がいないか
  • 法要やお盆の際にどのように供養するかイメージできているか
  • 将来的に遺骨をどうするか方針が決まっているか

仏壇を置かない選択をしても、故人を偲ぶ気持ちさえあれば供養の形は自由です。大切なのは形式ではなく、故人に手を合わせる習慣を持つことです。


仏壇を置かなくても供養はできる|宗教的な根拠と考え方

仏壇の本来の役割とは

仏壇は「亡くなった家族の位牌や写真を祀る場所」と思われがちですが、本来の役割は**「仏さまを祀ること」**です。いわば家庭内の小さなお寺という位置づけであり、仏さまやご先祖さまに日頃の感謝を伝える場所でもあります。

仏壇の中央にはご本尊(仏像や掛け軸)が祀られ、位牌はその傍らに置かせてもらうものです。つまり、仏壇は故人専用の祭壇ではなく、仏教の礼拝空間という意味合いが強いのです。

仏壇がなくても問題ない理由

仏壇がなくても供養に問題がない理由は、以下のとおりです。

📌 宗教的な観点:

  • 仏壇の形状やデザインに厳格な決まりはない
  • 僧侶によれば「故人やご先祖を大切に思う気持ちがあれば良い」とされる
  • 供養の本質は形式ではなく、故人を偲ぶ心にある

📌 現実的な観点:

  • 仏壇がなくても位牌・遺影・過去帳などで供養は可能
  • 手元供養という新しい供養スタイルが広まっている
  • 永代供養に預ければ、寺院が代わりに供養してくれる

宗派別の考え方|浄土真宗・浄土宗・曹洞宗など

宗派によって仏壇に対する考え方は異なります。特に浄土真宗は仏壇や位牌に対する考え方が独特です。

宗派仏壇・位牌に対する考え方
浄土真宗亡くなると即座に成仏するため、位牌に魂が宿るという概念がない。位牌の代わりに法名軸・過去帳を使用
浄土宗・天台宗仏壇は極楽浄土を表すものとして東向きを推奨。位牌での供養が一般的
曹洞宗・臨済宗南向きの仏壇を推奨。座禅を中心とした禅宗で、形式より心を重視
日蓮宗仏壇の方角に特に決まりはなく、自由に置いてよいとされる

浄土真宗では、そもそも**「仏壇に魂が宿る」という考え方をしない**ため、仏壇を処分する際も「魂抜き」ではなく「遷仏法要(せんぶつほうよう)」という儀式を行います。

「供養が足りない」という罪悪感を手放す考え方

仏壇を置かない人の多くが「供養が不足しているのでは」という後ろめたさを感じています。調査では、仏壇がない人は仏壇がある人に比べて「供養が不足している」と感じる割合が高い傾向が確認されています。

しかし、**供養の本質は「故人を思い出し、感謝の気持ちを伝えること」**です。

💡 罪悪感を手放すための考え方:

  • 仏壇の有無と供養の質は比例しない
  • 日常の中で故人を思い出す時間があれば、それが供養になる
  • 形式にとらわれず、自分らしい方法で故人と向き合えばよい

大切なのは仏壇という「器」ではなく、故人を偲ぶ「心」です。写真に手を合わせる、命日に好物を供える、心の中で語りかける——これらすべてが立派な供養です。


仏壇の代わりになる供養方法7選

仏壇を置かない場合でも、故人を偲ぶ方法はたくさんあります。ここでは、代表的な7つの方法を紹介します。

位牌のみで供養する

位牌は故人の魂が宿る「依代(よりしろ)」とされ、仏壇がなくても位牌だけで供養することは可能です。

⚙️ 位牌を置く場合の注意点:

  • 直射日光や湿気を避けた場所に置く
  • 目線より高い位置(棚の上など)が望ましい
  • お供えや線香をあげるスペースを確保する

位牌の費用相場は2万円〜5万円程度(塗位牌・唐木位牌の場合)です。モダンなデザインの位牌も増えており、インテリアに馴染むものを選べます。

遺影のみで供養する

遺影写真だけで供養する方法もあります。遺影は位牌と違い魂が宿るものではないとされますが、故人の顔を見ながら手を合わせることで心の拠り所になります。

🖼️ 遺影の飾り方:

  • リビングや寝室など、日常的に目にする場所に飾る
  • フォトフレームに入れて棚やサイドボードに置く
  • 小さな花やお供え物を添えると供養スペースになる

手元供養で故人を身近に感じる

手元供養は、遺骨の一部を自宅で保管して供養する方法です。近年急速に普及しており、故人をより身近に感じられる供養スタイルとして人気があります。

手元供養品の種類と費用相場:

種類費用相場特徴
ミニ骨壷5,000円〜3万円手のひらサイズで場所を取らない
遺骨ペンダント1万円〜5万円常に身につけていられる
遺骨リング3万円〜10万円アクセサリーとして日常使いできる
ガラスオブジェ1万円〜5万円インテリアに馴染むデザイン

手元供養は法律的にも宗教的にも問題ありません。分骨して一部を手元に残し、残りを散骨や永代供養にするという組み合わせも可能です。

ミニ仏壇・モダン仏壇を使う

従来の大きな仏壇ではなく、コンパクトなミニ仏壇やモダン仏壇を選ぶ方法もあります。

🏠 ミニ仏壇の特徴:

  • A4サイズ程度で棚やサイドボードに置ける
  • 洋室のインテリアに馴染むデザイン
  • 費用相場は3万円〜15万円程度

最近では「祈りのステージ」と呼ばれる、仏壇というより飾り台に近いシンプルなものも登場しています。扉がなくオープンなデザインで、遺影や位牌、ミニ骨壷を並べて供養できます。

過去帳のみで供養する

過去帳は、先祖の法名(戒名)や俗名、没年月日などを記録した帳面です。浄土真宗では位牌の代わりに過去帳を使用するのが正式とされています。

過去帳のメリット:

  • 複数の先祖の記録を一冊にまとめられる
  • 場所を取らずコンパクト
  • 費用は2,000円〜1万円程度と手頃

過去帳は見台(けんだい)と呼ばれる台の上に乗せて飾ります。日めくりカレンダーのように毎日めくっていく形式のものもあり、命日に該当するページを開いて供養します。

永代供養・納骨堂に預ける

自宅で供養する代わりに、寺院や霊園に永代供養を依頼する方法もあります。納骨堂に遺骨を預ければ、お墓の管理や供養を施設側が行ってくれます。

永代供養のメリット:

  • 後継者がいなくても安心
  • 定期的に供養を行ってもらえる
  • お墓の管理負担がない

費用相場は施設によって異なりますが、永代供養墓で10万円〜50万円程度、納骨堂で30万円〜150万円程度が目安です。

祈りのスペースを自由に作る

決まった形式にとらわれず、自分らしい祈りのスペースを作るという方法もあります。

🏠 リビングの一角を活用した例:

  • サイドボードの上に遺影と花を飾る
  • 小さなトレーにおりんと線香立てを置く
  • 故人の愛用品や思い出の品を並べる

🏠 棚やシェルフを使った例:

  • ウォールシェルフに遺影とミニ骨壷を置く
  • 観葉植物と一緒に飾って自然に馴染ませる
  • LEDキャンドルで温かみのある空間に

大切なのは毎日目にする場所に設置することです。見えない場所に追いやるのではなく、日常の中で自然に手を合わせられる場所を選びましょう。


位牌を作らない場合の供養方法

位牌を作らないと故人が成仏できないのでは——そう心配する方も多いですが、位牌を作らなくても供養は可能です。

位牌を作らなくても供養できる理由

位牌は故人の魂の依代(よりしろ)とされますが、これは仏教の中でも宗派によって考え方が異なります。

浄土真宗では、亡くなると同時に阿弥陀如来の力で極楽浄土に往生すると考えるため、魂が位牌に宿るという概念がありません。そのため、正式には位牌を作らず、法名軸や過去帳を用います。

また、無宗教葬を行った場合は戒名(法名)がないため、位牌を作成しないケースも増えています。この場合、俗名(生前の名前)で位牌を作ることも可能ですが、作らないという選択も問題ありません。戒名がなくても供養できる理由については別記事で詳しく解説しています。

位牌の代わりになるもの

位牌を作らない場合の代替手段として、以下のものがあります。

代替手段特徴費用相場
過去帳先祖の記録を残す帳面。仏壇の引き出しに保管2,000円〜1万円
法名軸法名を記した小さな掛け軸(浄土真宗で使用)法要込みで3万円〜10万円
遺影写真故人の顔を見て偲ぶことができる5,000円〜2万円
メモリアルグッズ遺骨を納めたペンダントやオブジェ1万円〜5万円

いずれも**「故人を思い出すための対象」**としての役割を果たします。仏教的な意味での位牌の役割とは異なりますが、供養の心は変わりません。

位牌を作らない場合の法要の進め方

位牌を作らない場合でも、四十九日法要や一周忌などの法要は行えます。

⚙️ 法要の進め方:

  • 遺影写真や過去帳を祭壇に飾る
  • 僧侶に読経を依頼する(無宗教の場合は省略可)
  • 参列者で故人を偲ぶ時間を設ける

僧侶派遣サービスを利用すれば、菩提寺がなくても法要を依頼できます。お布施の金額も明確で、一回限りの依頼も可能です。


仏壇がない場合の遺骨の扱い方

仏壇がない場合、遺骨をどこに置けばよいのか迷う方も多いでしょう。ここでは、遺骨の保管方法と供養先の選択肢を解説します。

自宅に遺骨を置く場合の注意点

遺骨を自宅に保管することは、法律上まったく問題ありません。墓地、埋葬等に関する法律」で規制されているのは遺骨を「埋葬」する場所であり、自宅で「保管」することは対象外です。

ただし、自宅保管には注意点があります。

⚠️ 自宅保管の注意点:

  • 湿気対策:高温多湿の場所を避け、風通しの良い場所に置く
  • カビ予防:骨壷の蓋をしっかり閉め、定期的に状態を確認する
  • 将来の行き先:自分が管理できなくなった後の供養先を決めておく

粉骨して真空パックにすれば、湿気やカビの心配がなくなり、コンパクトに保管できます。

遺骨の供養先の選択肢

自宅での保管を続けない場合の選択肢として、以下の方法があります。

供養方法特徴費用相場
納骨堂室内の施設に遺骨を安置。お参りしやすい30万円〜150万円
樹木葬樹木を墓標として自然に還る5万円〜150万円
散骨海や山に遺骨を撒く。墓の管理不要3万円〜30万円
永代供養墓寺院や霊園が永続的に供養10万円〜50万円

後継者がいない場合や、将来の管理が心配な場合は、永代供養付きの納骨堂や樹木葬がおすすめです。

分骨して一部を手元に残す方法

すべての遺骨を納骨するのではなく、一部を手元に残して分骨するという方法もあります。

📋 分骨の手順:

  • 火葬場で分骨を希望する場合は、事前に分骨証明書の発行を依頼
  • 葬儀後に分骨する場合は、墓地管理者や寺院に相談
  • 粉骨サービスを利用すると、少量を手元用に取り分けてもらえる

分骨した遺骨は、ミニ骨壷や遺骨ペンダントに納めて手元供養できます。残りの遺骨は散骨や永代供養にするという組み合わせが増えています。


仏壇なしで位牌・遺影を祀る際の置き方と注意点

位牌の置き場所と方角

仏壇がない場合、位牌は棚やサイドボードの上など、目線より高い位置に置くのが望ましいとされています。

方角については、宗派によって推奨される向きが異なります。

宗派推奨される方角
浄土宗・浄土真宗・天台宗東向き(西方浄土説)
曹洞宗・臨済宗南向き(南面北座説)
日蓮宗・真言宗特に決まりなし

ただし、現代の住宅事情では方角を気にしすぎる必要はありません。毎日手を合わせやすい場所に置くことが最も大切です。

遺影の飾り方とマナー

遺影は仏具ではないため、飾り方に厳格なルールはありません。

🖼️ 遺影を飾る際のポイント:

  • フォトフレームはシンプルなものを選ぶ
  • 直射日光が当たらない場所に置く
  • 位牌と一緒に飾る場合は、位牌を中央に、遺影はやや横に配置

遺影をいつまで飾るかについても決まりはありません。四十九日を過ぎたら片付ける方もいれば、ずっと飾り続ける方もいます。ご自身の気持ちの整理がつくまで飾っておいて構いません。

仏壇がない場合のお供え・線香の作法

仏壇がなくても、お供えや線香をあげることはできます。

🕯️ お供えの基本:

  • ご飯・水・お茶などを小さな器に入れて供える
  • 故人が好きだった食べ物や花を供える
  • 毎日でなくても、命日やお盆に供えるだけでもOK

🕯️ 線香の作法:

  • 香炉(線香立て)を用意する
  • 火を使わないお香(電子香炉)も選択肢に
  • 賃貸で煙が気になる場合は、煙の少ない線香を使う

お盆や法要はどうする?

仏壇がなくても、お盆や法要は行えます。

🎐 お盆の過ごし方:

  • 遺影や位牌の前に精霊棚(小さなテーブル)を設置
  • 季節の野菜や果物、故人の好物を供える
  • 迎え火・送り火は必須ではないが、気持ちとして灯しても良い

🎐 自宅での法要: 仏壇がない場合でも、遺影を中心に祭壇を作れば自宅で法要を行えます。僧侶に来てもらう場合は、事前に仏壇がないことを伝えておきましょう。

賃貸・マンションでの供養の工夫

賃貸やマンションで供養する際は、以下の工夫が役立ちます。

🏢 スペースを取らない工夫:

  • 壁掛けタイプのフォトフレームに遺影を入れる
  • 折りたたみ式のミニ祭壇を使う
  • 普段は収納し、供養時だけ出すスタイル

🏢 煙・香りへの配慮:

  • 煙の出ないお香や電子香炉を使う
  • 窓を開けて換気しながら短時間で済ませる
  • 線香の代わりに花を供える

今ある仏壇を処分したい場合の手順と費用

すでに仏壇がある場合で、処分を検討している方向けに、手順と費用を解説します。

仏壇処分の流れ(魂抜き→処分)

仏壇を処分する際は、以下の流れで進めます。

📋 仏壇処分の手順:

  1. 魂抜き(閉眼供養)を行う:僧侶に依頼して仏壇から魂を抜く
  2. 仏壇の中身を整理する:位牌・遺影・仏具の行き先を決める
  3. 仏壇本体を処分する:お焚き上げ、業者回収、自治体処分など

魂抜きを行うことで、**仏壇は「魂の宿った礼拝対象」から「単なる木の箱」**に戻ります。魂抜きをせずに処分すると「故人の魂も一緒に捨てることになる」と考える方もいるため、できれば行っておくと安心です。

なお、浄土真宗では「魂が宿る」という考え方がないため、魂抜きの代わりに「遷仏法要」を行います。

魂抜き(閉眼供養)のお布施相場|1万〜5万円が目安

魂抜きのお布施相場は、1万円〜5万円程度が一般的です。

依頼先お布施の目安特徴
菩提寺1万円〜5万円普段からお付き合いがあると依頼しやすい
僧侶派遣サービス3万円〜5万円金額が明確で、一回限りの依頼もOK

お布施の金額に迷ったら、「皆さんはどれくらい包まれていますか?」と僧侶に尋ねても問題ありません。最近は金額を明示している寺院も増えています。

また、僧侶に自宅まで来てもらう場合は、お布施とは別に**お車代(5,000円程度)**を用意するのが一般的です。

仏壇本体の処分方法と費用

魂抜きが終わった後の仏壇本体の処分方法は、主に以下の3つです。

処分方法費用相場特徴
菩提寺に依頼無料〜数万円お焚き上げしてもらえる場合も
仏具店に依頼2万円〜5万円購入店なら無料の場合も
専門業者に依頼2万円〜7万円魂抜きから処分まで一括対応

自治体の粗大ごみとして出すことも可能ですが、地域によっては受け付けていない場合があります。事前に確認しましょう。

お寺との付き合い方|檀家でない場合の依頼先

菩提寺がない、または檀家でない場合でも、魂抜きや法要を依頼する方法はあります。

🙏 依頼先の選択肢:

  • 同じ宗派の近隣寺院:電話で受け付けているか確認する
  • 僧侶派遣サービス:インターネットで手軽に依頼できる
  • 仏壇処分業者:供養から処分まで一括で対応してくれる

僧侶派遣サービスは、お布施の金額が明確で後からの追加請求がないため、檀家関係を持ちたくない方にも利用しやすい選択肢です。

仏壇を小さくしたいが処分はしたくないという場合は、仏壇リメイクという選択肢もあります。


家族と意見が合わないときの対処法

仏壇を置く・置かないで家族間の意見が分かれることは珍しくありません。特に、嫁の立場で義実家の仏壇を引き取ることに抵抗がある場合など、デリケートな問題になることもあります。

「嫁が仏壇を置きたくない」ケースの解決策

配偶者の実家の仏壇を引き取る際に、意見が合わないケースは多くあります。

💭 よくある悩み:

  • 自分の信仰と宗派が違う
  • マンションで置く場所がない
  • インテリアに合わない大きな仏壇を置きたくない

解決策の例:

  • 仏壇をコンパクトにリメイクする仏壇リメイクでサイズダウンや現代風デザインに変更できる
  • 位牌のみ引き継ぐ:仏壇は処分し、位牌だけを自宅で祀る
  • 永代供養に預ける:寺院に位牌や遺骨を預け、供養を任せる

大切なのは、どちらかが我慢するのではなく、双方が納得できる落としどころを見つけることです。

親族への説明と理解を得るポイント

仏壇を置かない決断をした際に、親族から反対されることもあります。

🗣️ 説明のポイント:

  • 仏壇を置かないことと供養しないことは違うと伝える
  • 代わりにどのように供養するか具体的な方法を示す
  • 法要やお盆はきちんと行う意思があることを伝える

「仏壇がないと成仏できない」と言われた場合は、「供養の形は時代とともに変わっている」「仏壇がない家庭は6割を超えている」といった事実を伝えることで、理解を得やすくなります。


よくある質問

仏壇を置かないと成仏できない?

仏壇の有無と成仏は関係ありません。供養の本質は故人を偲ぶ心であり、形式にとらわれる必要はないとされています。浄土真宗では「亡くなると即座に成仏する」と考えるため、仏壇がなくても問題ありません。

位牌を作らないとどうなる?

位牌を作らなくても故人の魂が迷うことはありません。浄土真宗では正式に位牌を作らず、法名軸や過去帳で供養します。無宗教の場合は遺影や手元供養品で代用できます。

仏壇がない場合、49日法要は自宅でできる?

可能です。遺影を中心に簡易的な祭壇を作り、僧侶に読経を依頼すれば自宅で49日法要を行えます。仏壇がないことを事前に僧侶に伝えておきましょう。

継ぐ人がいない場合の位牌はどうすればいい?

寺院に永代供養を依頼する方法があります。位牌を預けて供養してもらい、一定期間後にお焚き上げしてもらえます。費用は寺院によって異なりますが、数万円〜数十万円が目安です。

仏壇がない場合、お骨はどこに置けばいい?

自宅で保管することは法律上問題ありません。直射日光を避け、風通しの良い場所に置きましょう。将来的には納骨堂、樹木葬、散骨、永代供養墓などの選択肢があります。

まとめ

仏壇を置かなくても、故人をきちんと供養することは可能です。現代では仏壇を持たない世帯が6割を超えており、位牌のみ・遺影のみ・手元供養など、さまざまな供養の形が認められています。

供養で最も大切なのは形式ではなく、故人を偲ぶ心です。自分や家族のライフスタイルに合った方法で、無理なく故人と向き合っていきましょう。

仏壇を処分する場合は魂抜き(1万円〜5万円程度)を行い、位牌や遺骨の行き先を決めてから進めると安心です。檀家でない場合は僧侶派遣サービスを利用することもできます。


【参考情報】

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