【初めてでも安心】弔電の送り方・書き方|宛名・差出人・マナーまで徹底解説

電報弔電

突然の訃報に、すぐにお悔やみを伝えたいのに「まず何をすればいいの?」「宛名は誰にするべき?」「失礼のない言葉選びは?」と、焦りと不安でいっぱいになっていませんか?

弔電は、故人を偲ぶ大切な気持ちを伝える手段ですが、そこには独特のマナーやルールが存在し、間違えてしまうと意図せず失礼にあたる可能性もあります。

この記事は、葬儀・終活の専門サイトとして、NTT・郵便局をはじめとする主要各社のサービスを徹底的に調査・分析した情報に基づき、弔電に関するあらゆる疑問にお答えします。

この記事を読めば、以下のことが分かります。

  • 今すぐ間に合わせるための最短手順
  • ✍️ 宛名・差出人の正しい書き方と敬称の使い方
  • 📖 関係性ごとに使える文例集とNGな忌み言葉
  • 💰 料金相場とサービスごとの料金比較

読み終える頃には、あなたはもう弔電の送り方で迷うことはありません。自信を持って、故人への敬意と遺族へのいたわりの気持ちを、迅速かつ適切に形にできるようになります。

実は、弔電で最も大切なのは、高価な台紙や難しい言葉ではありません。

【当日配達】

目次

【急ぎの方向け】弔電を今すぐ送る3ステップ

通夜や告別式まで時間がない方向けに、最速で弔電を送る方法をまとめました。

ステップ1:電話で申し込む(最速)

NTT電報の115番に電話をかけます。24時間受付可能で、オペレーターが丁寧に対応してくれます。

ステップ2:宛先と文面を伝える

📋 必要な情報

  • 送り先:葬儀場の正式名称と住所(または自宅住所)
  • 宛名:喪主のフルネーム
  • 配達希望日時:通夜または告別式の2時間前まで
  • 文面:定型文から選ぶか、オリジナルメッセージを伝える
  • 差出人:あなたのフルネーム

ステップ3:支払い方法を選択

クレジットカード決済またはコンビニ払いから選べます。電話申込の場合、手数料440円が別途かかります。

当日配達の締切時間

  • NTT電報:14時まで
  • レタックス:15:30まで(一部地域13:30)
  • VERY CARD:14時まで(特急便は17時まで)

弔電の送り方 – 申込方法と当日配達の条件

弔電を送る方法は電話インターネット店頭の3つがあります。状況に応じて最適な方法を選びましょう。

電話での送り方(115番 – 最も確実で迅速)

電話申込は、弔電を送る際に最もトラブルが少なく、初めての方にもおすすめの方法です。

📞 電話申込のメリット

  • オペレーターが敬称や文例について丁寧にサポート
  • 送り先や配達時間の指定を細かく相談できる
  • 疑問点をその場で質問できる
  • 最短2時間程度で配達可能

NTT電報(115番)の申込手順

  1. 115番に電話をかける(24時間受付)
  2. オペレーターに弔電を送りたい旨を伝える
  3. 以下の情報を順番に伝える
    • 弔電の種類(デザインや価格帯)
    • 送り先の住所と宛名(葬儀場か自宅か、喪主の名前)
    • 配達希望日時
    • 弔電の文面(定型文から選ぶか、オリジナルの文章)
    • 差出人名(個人名、団体名、連名など)
  4. 支払方法を選択(クレジットカード、コンビニ払い)

⚠️ 注意点

  • 電話申込の場合、基本料金に加えて**電報受付手数料440円(税込)**が必要
  • 当日配達を希望する場合は14時までに申込完了が必要
  • 土日祝や配達地域によって締切時間が異なる場合あり

インターネットからの送り方

インターネット申込は、24時間いつでも手続きができる便利な方法です。スマートフォンやパソコンから各サービス会社の公式サイトにアクセスして申し込めます。

🌐 インターネット申込の流れ

  1. 各サービス会社の公式サイトにアクセス
  2. 弔電専用ページから申込手続きを開始
  3. デザインや価格帯を選択
  4. 宛先情報(住所・宛名)を入力
  5. 配達希望日時を指定
  6. 文面を入力(定型文から選択またはオリジナル文を作成)
  7. 差出人情報を入力
  8. 支払い手続き(クレジットカード決済が一般的)

📱 便利な機能

  • 文例集忌み言葉チェック機能で初めての方も安心
  • 申込内容のプレビュー機能で配達イメージを確認可能
  • 24時間受付で深夜・早朝でも申込可能
  • 電話申込の手数料440円が不要

当日配達を希望する場合は、多くのサービスで午前中から14時頃までの申込が必要です。時間に余裕をもって手続きを行いましょう。

店頭での送り方(郵便局など)

店頭申込は、近くの郵便局電報サービス取扱店で直接手続きする方法です。対面で相談できるため、初めての方にも安心です。

🏢 店頭申込に必要な情報

  • 送り先の住所と宛名(正確な葬儀場名や自宅住所)
  • 配達希望日時
  • 弔電の種類(台紙のデザインなど)
  • 弔電の文面
  • 差出人名と連絡先

店頭では、専用の申込用紙に必要事項を記入し、その場で料金を支払います。現金のほか、多くの場所ではクレジットカード決済も可能です。

タイミングの目安

  • 当日配達を希望する場合は午前中に手続きを済ませる
  • 特に通夜が夕方から始まる場合は、できるだけ早めの手続きが必要
  • レタックスの場合、15:30までの申込で当日配達可能

主要サービス会社の比較(NTT・レタックス・VERY CARD)

主要な弔電サービス会社の特徴と料金を比較しました。

サービス名基本料金当日配達締切特徴
NTT電報(D-MAIL)1,320円〜14時まで老舗で信頼性が高く、全国配達可能。文例が豊富でオペレーターのサポートも充実。電話申込は手数料440円追加
日本郵便レタックス680円〜15:30まで最も安価でシンプル。郵便局から申込可能。文字数による追加料金なし
VERY CARD法人1,298円〜<br>個人1,650円〜14時まで<br>(特急便17時)オンライン特化でデザイン性が高い。490文字まで一律料金。特急サプライズ便(+770円)で3〜4時間配達

💰 コスト重視なら:レタックス(680円〜)が最もリーズナブル

スピード重視なら:VERY CARDの特急便(17時まで受付、3〜4時間配達)

🎨 デザイン重視なら:NTT電報やVERY CARDで豪華な台紙を選択

🔰 初めてなら:NTT電報の115番(電話)でオペレーターに相談

配達エリアの確認

  • NTT電報:全国対応だが、一部エリアは年末年始に制限あり
  • レタックス:全国の郵便配達エリアに対応
  • VERY CARD:主要都市で特急便対応、全国配達可能

弔電を送るタイミングと申込締切時間

弔電は訃報を知ったらできるだけ早く手配するのが基本です。効果的に弔意を伝えるためには、適切なタイミングで送ることが重要です。

通夜・告別式に間に合わせる申込締切

通夜や告別式に弔電を間に合わせるためには、締切時間を把握しておく必要があります。

通夜に弔電を届けたい場合の目安

当日の通夜に間に合わせる

  • 通夜当日の午前中までに申し込みをすれば、多くの場合、その日の夕方までに届けられる
  • 午後からの申込の場合は、翌日の告別式に届けることを検討

告別式に弔電を届けたい場合

  • 前日の午後2時〜3時頃までに申し込みをすれば、翌日の告別式に間に合う
  • 当日朝の申込でも、午前9時〜10時までであれば間に合う可能性あり(サービス会社や地域による)

サービス別の当日配達締切時間

サービス締切時間配達所要時間
NTT電報14時まで2時間程度〜
レタックス15:30まで(一部地域13:30)当日配達
VERY CARD14時まで当日配達
VERY CARD特急便17時まで3〜4時間(+770円)

⚠️ 注意点

  • 土日祝日は配達スケジュールが異なる場合あり
  • 地方や離島は配達に時間がかかる可能性
  • 葬儀開始の2時間前までに届くよう手配するのが理想的

急ぎの場合の対応

  • 電話での申込み(115番)が最も確実
  • インターネット申込後、確認の電話をかけて状況を確認
  • オペレーターに「急ぎ」である旨を明確に伝える

葬儀後に送る場合の対応

訃報を葬儀後に知った場合や、葬儀の日程を逃してしまった場合の対応方法です。

📮 葬儀後に弔電を送る際の基本

  • 葬儀終了後の弔電は、自宅宛てに送るのが基本(葬儀場ではなく)
  • 弔電と一緒にお悔やみの手紙を添えると丁寧
  • 葬儀から1週間以内であれば弔電、それ以降は手紙やはがきでのお悔やみが一般的

⏱️ 時期別の対応方法

  • 葬儀から3日以内:自宅宛てに弔電を送る
  • 葬儀から1週間以内:弔電または手紙でお悔やみを伝える
  • 葬儀から1週間〜1ヶ月:お悔やみ状(手紙)を送る
  • 1ヶ月以上経過:手紙や電話でお悔やみを伝える

葬儀から時間が経っている場合は、弔電ではなくお悔やみ状を送ることも検討しましょう。時期に応じた適切な方法で弔意を表すことが大切です。

当日配達の条件とサービス別締切時間

確実に弔電を届けるため、各サービスの当日配達条件を詳しく解説します。

NTT電報(D-MAIL)の当日配達

  • 申込締切:14時まで
  • 配達時間:申込完了から2時間程度〜
  • 配達時間帯指定:午前中、14時〜16時、16時〜18時、18時〜20時から選択可能
  • 制限事項:一部エリアおよび年末年始(12月31日〜1月3日)は電話配達のみ

日本郵便レタックスの当日配達

  • 申込締切:15:30まで(一部地域は13:30まで)
  • 配達時間帯希望:「午前中」または「午後」から選択
  • 追跡サービス:Web申込限定で配達状況確認可能
  • 配達日指定:申込日の翌日から10日以内

VERY CARDの当日配達

  • 申込締切:14時まで
  • 特急サプライズ便:17時まで(追加料金770円)
  • 特急便配達時間:3〜4時間以内(主要都市のみ)
  • 文字数:490文字まで一律料金

📊 配達確実性の比較

最も締切時間が遅いのは**レタックス(15:30まで)ですが、緊急時の柔軟性ではVERY CARDの特急便(17時まで、+770円)**が優れています。

確実に間に合わせたい場合は、余裕をもって午前中に申込を済ませることをおすすめします。

弔電の宛名の書き方

弔電の宛名は、確実に届けるために最も重要な情報です。特に葬儀場では同日に複数の葬儀が行われることが多いため、正確な宛名の記載が不可欠です。

喪主宛ての書き方

弔電の宛名は喪主のフルネームを書くのが基本です。姓だけや名前だけでは、同姓の方がいた場合に混乱を招く可能性があります。

📝 基本の書き方

  • **「山田太郎様」**のように、姓名をフルネームで記載
  • 喪主と面識がなくても、宛先は喪主にするのが礼儀
  • 喪主名がわからない場合は**「故○○○○様 ご遺族様」**と記載

弔電では故人と喪主の続柄によって適切な敬称を使い分けることで、より丁寧に弔意を表すことができます。例えば故人が喪主の父親なら「ご尊父様」、母親なら「ご母堂様」のように、関係性に合わせた表現を使用します。

喪主以外の親族宛ての書き方(○○様方)

喪主ではなく、故人の親しい親族や知人に弔電を送りたい場合は、**「方(かた)」**を使った形式で記載します。

📝 書き方の例

  • 「佐藤一郎様方 佐藤次郎様」
  • 佐藤一郎が喪主、佐藤次郎が実際の受取人
  • 「方」は「〜宛て」を意味し、必ず喪主名の後に入れる

この表記により、葬儀会場で弔電を整理する際にも混乱が生じません。喪主名は必ず正確に確認して記載しましょう。

「気付」の使い方 – 葬儀場に送る場合

葬儀場に弔電を送る際は、**「気付」**という表記を使います。これにより、葬儀場のスタッフが確実に該当の葬儀に届けてくれます。

📝 葬儀場への送り方

  • 「○○斎場気付 山田太郎様」
  • 葬儀場の正式名称と住所を正確に記載
  • 部屋番号は不要(葬儀場側で適切に届けてくれます)
  • 通夜または告別式の2時間前までに届くよう手配

⚠️ 注意点

  • 葬儀場名は略称を使わず、正式名称で記載
  • 住所は郵便番号から正確に記載
  • 配達日時は葬儀の日程を必ず確認

自宅・会社に送る場合の宛名

自宅や会社に弔電を送る場合は、状況に応じて送り先を選びます。

📋 自宅に送るケース

  • 自宅で葬儀を行う場合
  • 通夜や葬儀を行わない火葬式(直葬)の場合
  • 葬儀終了後に弔電を送る場合

自宅に送る際は、住所を正確に確認し「○○様」と宛名を記載します。

📋 会社に送るケース

  • 取引先などビジネス関係の方へ送る場合
  • 会社の正式名称を使用(略称は避ける)
  • 葬儀直前で葬儀場が間に合わない場合は、葬儀場へ直接送ることも可能

弔電の差出人の書き方

差出人情報は、遺族が「誰からのメッセージか」を正確に理解するために非常に重要です。適切な差出人表記がないと、せっかくの弔意が正しく伝わらないことがあります。

個人名での差出人表記

個人として弔電を送る場合、フルネーム(姓名)で記載することが基本です。

📝 基本の書き方

  • 姓のみや名前のみは避け、必ずフルネームで記載
  • 読み方が難しい名前はカタカナでふりがなを添える
  • 故人や喪主との関係性が分かりにくい場合は簡単な補足を添える

💡 補足を添える例

  • 「山田太郎(○○大学の同級生)」
  • 「佐藤花子(△△町の隣人)」

葬儀の場では多くの弔電が読み上げられるため、読み方が分かりやすいと遺族にも伝わりやすくなります。

会社・団体からの差出人表記

ビジネス関係や団体からの弔電では、組織名と代表者名を併記するのが基本です。

📝 会社からの表記例

  • 「株式会社○○商事 代表取締役 山田太郎」
  • 「○○株式会社 営業部 部長 佐藤一郎」
  • 「○○大学○○学部 教授 鈴木花子」

⚠️ 重要なポイント

  • 会社名は略称ではなく正式名称を使用
  • 部署名まで記載すると、より明確に伝わる
  • 代表者の役職名も付けるとより丁寧
  • 差出人を団体の代表者名のみにすると、遺族が誰の関係者からの弔電なのか理解できないことがある

連名で送る場合の書き方

友人グループや親族など複数人で弔電を送る場合、人数によって表記方法が異なります。

📝 少人数グループの場合

  • 全員の名前を列記する
  • 例:「山田太郎、佐藤次郎、鈴木三郎」
  • 名前の順序は代表者や年長者を先にするのが一般的

📝 大人数グループの場合

  • 代表者名と「一同」という表記を用いる
  • 例:「○○高校3年B組 代表 山田太郎 一同」
  • 「○○様ご友人一同」「○○会一同」など

💡 連名のポイント

  • 代表者は故人や喪主と最も関係が深い人、または立場が上の人を選ぶ
  • 「一同」を使う場合、どのようなグループなのか分かるように記載
  • 会社の場合は「○○部一同」「○○支店一同」など具体的な部署名を記載

夫婦連名の書き方

夫婦で弔電を送る場合、関係性や状況によって表記方法を使い分けます。

📝 夫婦連名の基本形

  • 「山田太郎・花子」(姓は夫のみ、名前は両方記載)
  • 「山田太郎・山田花子」(それぞれフルネームで記載)

💡 使い分けの目安

  • 夫婦どちらも故人や喪主と面識がある場合は連名が適切
  • 主に夫(または妻)の関係者の場合は、代表者のみの名前でも可
  • 葬儀で読み上げられることを考慮し、分かりやすい表記を心がける

弔電の書き方 – 文例とマナー・忌み言葉

弔電のメッセージは、遺族に対する心からの弔意を伝えるだけでなく、故人への敬意も示す重要な役割を持っています。告別式の会場で読み上げられることも多いため、適切な言葉遣いやマナーに配慮する必要があります。

弔電で使う適切な敬称(ご尊父様・ご母堂様など)

故人や遺族に対する敬称は、故人との関係性によって適切に使い分けることが大切です。敬称を正しく使うことで、より丁寧に弔意を表すことができます。

📋 故人との関係による敬称一覧

関係敬称
実父ご尊父様・お父様
実母ご母堂様・お母様
配偶者ご主人様・ご令室様
義父母ご岳父様・ご岳母様
ご子息様・お嬢様
兄弟ご令兄様・ご令弟様
姉妹ご令姉様・ご令妹様

💡 よく使われる表現

  • 「謹んでお悔やみ申し上げます」:最も基本的で広く使われる表現
  • 「心よりご冥福をお祈り申し上げます」:故人の冥福を祈る表現
  • 「ご生前のご厚誼を深く感謝申し上げます」:故人との関係を振り返る表現

避けるべき忌み言葉と言い換え表現

弔電では、不幸が重なることを連想させる言葉や直接的な死を表現する言葉は避けるべきです。これらは忌み言葉と呼ばれ、遺族への配慮として使用しません。

📋 忌み言葉と適切な言い換え

避けるべき表現適切な言い換え
死亡・死去ご逝去・ご他界
重ね重ね・再び(使用しない)
生きていた頃ご生前
苦しむ・悩むお力落とし
永遠・永久いつまでも

⚠️ その他の注意点

  • 数字の「4」や「9」は死や苦しみを連想させるため、弔電では避けるか言い回しを工夫
  • 漢数字を使用するのが無難
  • 不幸が重なることを連想させる重ね言葉(くれぐれも、たびたび、ますます、など)は使用しない

関係性別の文例(親族・知人・ビジネス)

状況や関係性によって、適切な弔電の文例は異なります。

📝 親族向け文例

「○○様のご逝去、心よりお悔やみ申し上げます。ご生前のお姿を偲び、ご冥福を心からお祈り申し上げます。何かお力になれることがございましたら、どうぞお申し付けください。」

📝 知人・友人向け文例

「○○様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。ご生前のお人柄を偲び、心からご冥福をお祈り申し上げます。」

📝 ビジネス関係向け文例

「○○様のご逝去を謹んでお悔やみ申し上げます。生前賜りましたご厚誼に深く感謝申し上げますとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。」

これらの文例は基本形であり、故人との関係性や思い出に合わせて言葉を加えることで、より心のこもった弔電になります。

オリジナルメッセージを書く際のポイント

定型文だけでなく、故人との思い出や感謝の気持ちを盛り込むことで、より心のこもった弔電になります。

💡 オリジナルメッセージ作成のポイント

  • 簡潔かつ明確に伝える(30〜50文字程度が適切)
  • 具体的な思い出や感謝の気持ちを入れる
  • 告別式で読み上げられることを想定した内容にする
  • 遺族全員が理解できる内容にする(個人的すぎる思い出は避ける)
  • 故人の人柄や貢献に触れると遺族に喜ばれる

📝 追加できる言葉の例

「いつも温かい言葉をかけていただいた○○様。そのお心遣いを忘れることはありません。」

「○○様から教わった多くのことは、今も私の人生の指針となっています。」

特に親しい間柄であれば、より個人的な思い出や感謝の言葉を添えると、遺族にとって心の支えになります。ただし、あまりにも打ち解けた表現や冗談めいた内容は避け、あくまでも弔意を表す場であることを忘れないようにしましょう。

弔電の文面に自信がない場合は、電話申し込みの際にオペレーターに相談する方法もあります。オペレーターは弔電の文例に詳しく、適切な敬称や表現についてアドバイスしてくれます。

弔電の料金相場と金額の目安

弔電を送る際に気になるのが料金です。関係性や状況に応じた適切な金額を選ぶことで、故人への敬意と遺族への思いやりを適切に表現できます。

サービス別の料金比較

主要な弔電サービスの料金体系を比較すると、以下のようになります。

サービス基本料金特徴当日配達締切
日本郵便レタックス680円~(税込)最も安価でシンプル15:30まで
VERY CARD法人1,298円~<br>個人1,650円~(税込)デザイン性が高い14:00まで
NTT電報(D-MAIL)1,320円~+台紙代(税込)老舗の信頼性14:00まで

📌 料金の内訳

各サービスの詳細な料金体系:

**NTT電報(D-MAIL)**の料金構成:

  • 基本料金:1,320円(300文字まで)
  • 追加料金:420文字ごとに330円加算
  • 台紙代:商品により異なる(無料~数千円)
  • 電話申込(115番)の場合:手数料440円が別途必要

日本郵便レタックスの料金構成:

  • 基本料金:680円(全国一律)
  • 文字数による追加料金なし(1ページ目)
  • 2ページ目以降:Web申込で白黒42円/カラー62円、窓口130円

VERY CARDの料金構成:

  • 法人:1,298円~
  • 個人:1,650円~
  • 文字数上限490文字まで一律料金
  • 特急サプライズ便:追加770円で3~4時間以内配達(主要都市のみ)

💰 コストで選ぶなら

予算を抑えたい場合はレタックス(680円~)が最もリーズナブルです。デザイン性と価格のバランスを重視するならVERY CARD、伝統的なサービスを希望するならNTT電報が適しています。

関係性別の適切な金額

弔電の金額は、故人や喪主との関係性によって変わります。2025年現在の一般的な相場は以下の通りです。

関係性金額の目安
親族(兄弟姉妹)3,000円~10,000円
親族(いとこなど)2,000円~7,000円
遠い親戚1,000円~3,000円
友人・お世話になった方3,000円~10,000円
知人1,000円~3,000円
仕事関係者3,000円~10,000円

最も一般的な相場は3,000円~5,000円です。この価格帯であれば、フォーマルな台紙の弔電を選ぶことができ、失礼にあたることもありません。

📊 価格帯による台紙の特徴

弔電の価格帯と台紙のグレード:

  • 1,000円程度:シンプルなデザインの基本台紙。遠い知人向け
  • 3,000円~5,000円:フォーマルな台紙。最も選ばれる価格帯
  • 5,000円~10,000円:押花・刺繍などの装飾付き、線香セット等。親しい間柄向け

🏢 ビジネス関係の場合

会社関係者への弔電は、取引関係の深さによって金額が変わります:

  • 取引先の経営者・役員:5,000円~10,000円
  • 取引先の社員:3,000円~5,000円
  • 同僚・部下の家族:3,000円~5,000円
  • 上司の家族:5,000円程度

会社として送る場合は、社内規定がある場合はそれに従いましょう。個人的な関係性がある場合は、それに応じて金額を調整します。

香典と弔電の金額バランス

弔電と香典を両方送る場合や、香典の代わりに弔電のみを送る場合の金額バランスについて理解しておきましょう。

💡 両方送る場合の目安

香典と弔電を両方送る場合、弔電の金額は香典の半分程度を目安にするのが一般的です。

具体例:

  • 香典5,000円の場合 → 弔電2,000円~3,000円程度
  • 香典10,000円の場合 → 弔電3,000円~5,000円程度
  • 香典30,000円の場合 → 弔電5,000円~10,000円程度

💡 弔電のみを送る場合

香典の代わりに弔電のみを送る場合は、通常の香典相当額か若干高めの金額を選びます:

  • 香典相場が5,000円の関係 → 5,000円~7,000円程度の弔電
  • 香典相場が10,000円の関係 → 8,000円~12,000円程度の弔電

遠方のため参列できない親族などは、香典を現金書留で送り、さらに弔電も打つことで丁寧に弔意を示すことができます。

付属品(線香・造花)による価格の違い

弔電には、メッセージカードのみのシンプルなものから、さまざまな付属品がセットになったものまであります。

📦 付属品別の追加料金目安

付属品による価格の上乗せ:

  • 造花のみ:+1,000円~2,000円程度
  • 線香セット:+1,500円~3,000円程度
  • 造花と線香のセット:+3,000円~5,000円程度
  • プリザーブドフラワー:+3,000円~8,000円程度
  • 高級供花セット:+5,000円~10,000円以上

⚠️ 付属品選びの注意点

付属品付きの弔電を選ぶ際の判断基準:

  • 故人との関係性:親しい間柄や特別にお世話になった方には付属品付きも適切
  • 香典の有無:香典の代わりとなる場合は付属品付きを検討
  • 遺族の負担:持ち帰りや処分の負担も考慮する
  • 宗教・宗派:宗教によって適さない付属品もあるため確認が必要

付属品付きの弔電は見栄えがする一方で、遺族が持ち帰る際の負担になる場合もあります。状況に応じて判断しましょう。

弔電の金額は形式的なものではなく、故人や遺族への敬意と弔意を表すものです。無理に高額なものを選ぶ必要はなく、関係性に応じた適切な金額で心のこもった弔意を伝えることが大切です。

弔電とは – 基本情報と香典との違い

弔電とは、葬儀に参列できない場合に故人や遺族に対してお悔やみの気持ちを伝えるために送る特別な電報のことです。日本の葬儀文化において、弔電は遠方にいる方や何らかの理由で葬儀に参列できない方が、自分の気持ちを形にして届ける重要な手段となっています。

弔電を送る行為は一般的に「弔電を打つ」と表現され、この表現は電報を送信する際の電鍵を「打つ」ことに由来しています。葬儀・告別式の場で読み上げられたり、掲示されたりすることで、送り主の気持ちが参列者や遺族に伝わります。

弔電と香典の役割と使い分け

弔電と香典にはそれぞれ異なる役割があり、状況に応じた使い分けが必要です。

項目弔電香典
主な目的気持ちを伝えるメッセージ金銭的な供養や葬儀費用への協力
形式電報(文章)現金
渡し方電報サービスで送付直接持参または現金書留
読み上げ葬儀で読まれることがあるなし

🔄 使い分けの基本

状況別の選択:

  • 参列できる場合:香典を持参し、直接お悔やみを伝える
  • 参列できない場合:弔電を送る、または香典を現金書留で送る
  • 遠方の親族:香典を現金書留で送り、同時に弔電も打つ
  • 会社関係(公式):組織として香典と弔電の両方を送る

弔電は香典とは異なり、メッセージの内容が重視されるため、適切な言葉選びが大切です。一方、香典は金額そのものが弔意を表す手段となります。

💡 両方送るケース

以下の状況では、弔電と香典の両方を送ることが一般的です:

  • 遠方に住む親族が参列できない場合
  • 会社として正式に弔意を示す場合
  • 故人と特に親しい関係で、丁寧に弔意を表したい場合

弔電のメリット – 即日配達の利便性

弔電の最大の特徴は、スピーディな配達にあります。通常の手紙やカードと異なり、弔電は最短で申し込み当日に届けることが可能です。

弔電が特に有効な場面

急な訃報に対応できるケース:

  • 突然の訃報:急いで気持ちを伝えたい
  • 遠方在住:物理的に葬儀に駆けつけられない
  • やむを得ない事情:仕事や体調などで参列できない
  • 予定が入っている:葬儀の日程に他の用事がある

通夜が行われる日の午前中に申し込めば、その日の夕方には届くため、葬儀の進行に間に合わせることができます。また、夕方の申し込みでも翌朝には届けることが可能です。

📞 配達スピードの実例

主要サービスの配達時間:

  • 午前中申込:当日夕方に配達
  • 14時までの申込:当日中に配達(NTT電報、VERY CARD)
  • 15:30までの申込:当日中に配達(レタックス)
  • 特急便(VERY CARD):17時まで受付、3~4時間以内配達

このスピード感は弔電ならではの特徴で、急な訃報に対しても迅速に対応できる点が大きなメリットとなっています。遺族にとっても、参列できない方からの気持ちが形になって届くことは、心の支えになるでしょう。

通常の手紙では葬儀に間に合わないケースでも、弔電なら当日午前中の申し込みで通夜に間に合わせることができます。この即応性が、弔電が現代でも広く利用され続けている理由です。

弔電を受け取った側のマナー

葬儀の際に弔電を受け取った喪主や遺族は、弔意を示してくれた方々への感謝の気持ちを伝えることが大切です。適切なタイミングと方法でお礼をすることで、送り主との良好な関係を保つことができます。

お礼の方法と時期

弔電を受け取ったら、できるだけ早くお礼の連絡をすることが望ましいです。

お礼のタイミング

適切な連絡時期:

  • 基本:葬儀後できるだけ早く
  • 目安:1週間から2週間以内
  • 遅れた場合:「取り込み中で連絡が遅くなりました」と一言添える

📱 お礼の方法

状況に応じた連絡手段:

  • 電話:最も基本的な方法。直接感謝の気持ちを伝えられる
  • お礼状:改まった形でお礼を伝えたい場合に適している
  • メール・LINE:親しい間柄であれば活用できる

弔電を送った方は返信を待っている可能性があるため、葬儀後はできるだけ早くお礼の連絡をすることで、相手への配慮を示すことができます。

お礼状の書き方

お礼状は丁寧な印象を与えるため、手書きで書くことが望ましいですが、多数の弔電を受け取った場合は、パソコンで作成した文面に署名を添えるなどの工夫も可能です。

✍️ お礼状に含めるべき内容

必要な要素:

  • 頭語:拝啓、謹啓など
  • 時候の挨拶
  • お礼の言葉
  • 葬儀の報告:簡潔に
  • 結びの言葉
  • 結語:敬具、謹言など
  • 日付と署名

📄 お礼状の例文

拝啓 春暖の候、皆様におかれましてはますますご健勝のことと存じます。

この度は、父(故 山田太郎)の葬儀に際しまして、心のこもった弔電を賜り、誠にありがとうございました。ご多忙の中、ご丁寧なお言葉をいただき、家族一同、大変感激しております。

おかげさまで葬儀は滞りなく執り行うことができました。父も安らかに旅立ったことと存じます。

今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

                    敬具

令和〇年〇月〇日

                    山田花子

喪中はがきを出している場合は、お礼状と兼ねることもできますが、個別に弔電へのお礼を伝えたい場合は、別途お礼状を送るのが丁寧です。

お返しについての考え方

弔電のみを受け取った場合と、弔電と香典の両方を受け取った場合では、お返しの考え方が異なります。

📮 弔電のみの場合

基本的な対応:

  • 一般的に物品でのお返しは不要とされる
  • お礼状や電話での感謝の言葉で十分
  • 特に親しい間柄の場合、後日会った際に改めて口頭でお礼を伝える

🎁 弔電と香典を受け取った場合

香典返しの基本:

  • 香典返し(忌明け返し)を送る必要がある
  • 香典の3分の1から半分程度の金額の品物を選ぶ
  • 忌明け(49日法要)の後を目安に送る

一般的なお返しの品物:

  • タオル
  • 海苔
  • カタログギフト
  • お菓子
  • お茶

お返しの品物には「」や「粗供養」などと記した熨斗(のし)をつけ、「内のし」として包むのが一般的です。

🏢 団体からの弔電へのお礼

会社や団体からの弔電に対するお礼のポイント:

  • 代表者宛てにお礼状を送るのが基本
  • 連名の場合:代表者と「〇〇一同様」の形で宛名を書く
  • 団体への香典返し:分けられるお菓子などが適している
  • 会社関係者の場合:後日会社を訪問して直接お礼を伝えることもある

大人数からの弔電の場合、個別にお礼状を送ることが難しい場合は、代表者にまとめてお礼を伝え、他の方々にも伝えていただくようお願いすることも可能です。

弔電を送ってくださった方への感謝の気持ちを、誠意を持って伝えることが何よりも大切です。形式にとらわれすぎることなく、真心のこもったお礼を心がけましょう。

よくある質問

弔電と香典を一緒に送りたい場合はどうすればいい?

香典は現金書留で別途送付し、弔電は電報サービスで申し込みます。それぞれ別の手続きが必要です。

香典の送り方:

  • 香典袋に現金を入れ、表書きに「御香典」と記入
  • 裏面に住所・氏名を記載
  • 現金書留封筒に入れて郵便局から発送
  • 短いお悔やみ状を同封するとより丁寧
  • 配達日数(1~2日)を考慮し、葬儀に間に合うよう早めに発送

弔電は別途、電報サービス(NTT、レタックス、VERY CARDなど)に申し込みます。両方送ることで、より丁寧に弔意を表すことができます。

海外から弔電を送ることはできる?

可能です。主に3つの方法があります。

海外からの送付方法:

  • 日本の電報サービス会社の国際対応ウェブサイトから申し込む
  • クレジットカードでの支払いが便利
  • 日本在住の知人・親族に代理で依頼する

申し込む際は時差を考慮し、日本時間での配達希望日時を指定してください。国際電話で遺族に直接お悔やみを伝える、メールでメッセージを送るなどの代替手段もあります。

喪主の名前がわからない場合は?

故人名様 ご遺族様」という形で送ることができます。

例:「山田太郎様 ご遺族様」

ただし、葬儀会場では同日に複数の葬儀が行われることが多いため、可能な限り喪主名を確認することをおすすめします。訃報を知らせてくれた方や、葬儀場に電話で問い合わせることで確認できる場合があります。

電報と弔電の違いは?

電報は通信手段の総称で、弔電は葬儀専用の電報を指します。つまり弔電は電報の一種です。

それぞれの特徴:

  • 電報:祝い事や弔事など様々な用途に使われる通信手段全般
  • 弔電:葬儀・告別式などに送る弔意を表した電報

弔電は白黒や紫のデザインが基本で、慶事用の電報より装飾が控えめです。また、忌み言葉を避けるなどの独特の作法があり、一般の電報より厳格なマナーが求められます。

葬儀後に訃報を知った場合はどうすればいい?

葬儀から1週間以内であれば自宅宛てに弔電を送ることができます。それ以降はお悔やみ状を送るのが適切です。

葬儀後の対応:

  • 1週間以内:自宅宛てに弔電を送る。お悔やみの手紙を添えると丁寧
  • 1週間~1ヶ月:お悔やみ状(手紙)を送る
  • 1ヶ月以上経過:手紙や電話でのお悔やみが適切

葬儀後に弔電を送る場合は、葬儀場ではなく必ず自宅宛てに送りましょう。訃報を知るのが遅れたことへのお詫びの言葉を添えると、より丁寧な印象になります。

弔電の最短配達時間は?

サービスによって異なりますが、最短で申込から2~4時間程度で配達可能です。

各サービスの当日配達締切:

  • NTT電報(D-MAIL):14時まで
  • 日本郵便レタックス:15:30まで(一部地域13:30)
  • VERY CARD:14時まで(特急便は17時まで)

通夜当日の午前中に申し込めば、その日の夕方には届けることができます。急ぎの場合は**電話申込(115番)**が最も確実です。

弔電だけでもいい?香典は必ず送らないとダメ?

弔電だけでも問題ありません。遠方で参列できない場合や、関係性によっては弔電のみで十分です。

弔電のみで良いケース:

  • 遠い親戚や知人の場合
  • 香典辞退の意向が示されている場合
  • 故人と直接の面識が少ない場合

より丁寧に弔意を表したい場合は、弔電と香典の両方を送ることもできます。関係性や状況に応じて判断しましょう。

まとめ

弔電を送る際は、訃報を受けたらすぐに行動し、通夜や告別式に間に合うよう手配することが大切です。急ぎの場合は電話申込(115番)が最も確実で、14時までの申込で当日配達が可能です。

宛名は喪主のフルネームとし、忌み言葉を避けた丁寧な文面を心がけましょう。料金相場は3,000円~5,000円程度が一般的です。形式だけでなく、真心のこもった言葉で故人を偲び、遺族を気遣う気持ちを伝えることが最も重要です。

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