「平服でお越しください」——案内状を見た瞬間、手が止まってしまった経験はありませんか?普段着でいいの?でも葬儀みたいな場なのに?ネクタイは黒?それとも…?結局、ネットで調べても「落ち着いた服装で」としか書いておらず、具体的に何を着ればいいのかわからないまま当日を迎えてしまう方が少なくありません。
「平服」という言葉には明確な定義がなく、喪服との違いも曖昧なため、多くの方が服装選びで悩んでいます。
この記事では、平服の正しい意味からネクタイの色の選び方(黒・グレー・紺のどれが正解か)、男女別の具体的なコーディネート例、さらに夏場・冬場の対応まで徹底解説。読み終えれば、お別れ会・偲ぶ会の服装で迷うことはなくなります。
💡 結論を先にお伝えすると、ネクタイはグレーか紺が最適。迷ったら「少しフォーマル寄り」を選べば失敗しません。
お別れ会・偲ぶ会の服装は案内状の指定を最優先
お別れ会や偲ぶ会に参加する際は、まず案内状に記載された服装指定を確認することが最も重要です。主催者側は会場の規定やセレモニーの形式を考慮した上で服装を指定しているため、その指示に従うことが礼儀となります。
案内状でよくある服装指定のパターン
案内状には一般的に以下のような服装指定が記載されています。
| 服装指定 | 意味 | 具体的な服装 |
|---|---|---|
| 喪服でご参列ください | 通常の葬儀と同様の装い | 黒のフォーマルスーツ・ワンピース |
| 平服でお越しください | 略喪服に相当する服装 | ダークスーツ・落ち着いた色のワンピース |
| カジュアルな服装で | きちんと感のある普段着 | ジャケット+パンツ等 |
| 独自のドレスコード | 主催者の意向による | 案内に従う |
案内状に服装の指定がない場合は、基本的に**平服(略喪服に相当する服装)**が無難です。不明点がある場合は、主催者や葬儀社に事前に確認することをおすすめします。
お別れ会・偲ぶ会・追悼式の違いと服装の目安
これらの会は基本的に故人を偲ぶという目的は同じですが、形式や雰囲気に違いがあります。
お別れ会は葬儀後に開かれることが多く、葬儀に参列できなかった方々が故人との最後の別れを告げる場です。形式は様々で、比較的厳粛な雰囲気から、故人の人柄を偲ぶ和やかな雰囲気まであります。
偲ぶ会はお別れ会よりもさらにカジュアルな形式で行われることが多く、故人との思い出を分かち合う場として、食事会やパーティー形式で開催されることもあります。
追悼式は比較的公式性が高く、特に社会的な地位のあった方や著名人に対して開かれることが多いセレモニーです。
| 種類 | 特徴 | 服装の目安 |
|---|---|---|
| お別れ会 | 葬儀後に開催。比較的厳粛 | 案内に従う(指定なければ平服) |
| 偲ぶ会 | カジュアルな形式が多い | 平服または落ち着いた服装 |
| 追悼式 | 公式性が高い | 平服または準喪服 |
開催場所による服装の違い(斎場・ホテル・レストラン)
お別れ会が開催される場所によっても、適切な服装の基準が変わることがあります。
斎場や葬儀会館で行われる場合は、通常の葬儀に近い厳粛さが求められることが多く、平服であっても黒を基調とした落ち着いた服装が望ましいでしょう。
ホテルや式場で開催される場合は、その会場独自のドレスコードが存在することがあります。「喪服禁止」や「黒ネクタイの着用を控えてください」といった指定があることも。これは一般客との区別や、会場の雰囲気を損なわないための配慮です。
レストランや故人の自宅など、よりカジュアルな場所で行われる場合は、平服の中でも少しドレスダウンした服装が適していることもあります。ただし、あくまでも故人を偲ぶ場であることを念頭に、華美な装いは避けるべきです。
| 開催場所 | 服装の基準 | ポイント |
|---|---|---|
| 斎場・葬儀会館 | フォーマル寄り | 黒基調の平服が無難 |
| ホテル・式場 | 会場規定に従う | 喪服NGの場合あり |
| レストラン | ややカジュアル可 | 品位は保つ |
| 故人の自宅 | カジュアル寄り | 華美な装いは避ける |
平服とは?喪服との違いをわかりやすく解説
「平服」という言葉は曖昧で、多くの方が服装選びに迷う原因となっています。ここでは喪服の種類から平服の定義まで、明確に解説します。
喪服の種類(正喪服・準喪服・略喪服)
喪服は格式によって3種類に分けられます。お別れ会や偲ぶ会に参列する際は、この分類を理解しておくと服装選びがスムーズになります。
| 種類 | 着用する人 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 正喪服 | 喪主・近親者 | モーニングコート | 黒無地の着物・ロング丈ワンピース |
| 準喪服 | 親族・一般参列者 | ブラックスーツ | 黒のアンサンブル・ワンピース |
| 略喪服 | 急な弔問・平服指定時 | ダークスーツ | 暗い色のワンピース・スーツ |
正喪服は最も格式が高く、喪主や遺族が着用します。一般参列者が着用することはほとんどありません。
準喪服は一般的な葬儀で参列者が着用する標準的な喪服です。「喪服でお越しください」と指定された場合は、この準喪服を選びます。
略喪服は喪服が用意できない場合や、平服指定の際に着用する服装です。「平服」は基本的にこの略喪服に相当します。
平服=略喪服と考える
平服は喪服の分類では「略喪服」に相当します。明確な定義はありませんが、「喪服より基準が緩やかで、故人を偲ぶ気持ちが表れた品のある服装」と理解するとよいでしょう。
平服と喪服の主な違い:
- 🎨 色の許容範囲:喪服は黒一色が基本だが、平服は暗めのグレーや紺色も可
- 👔 デザインの自由度:喪服は厳格な形式があるが、平服はある程度のデザイン性が認められる
- 💎 アクセサリーの制限:喪服は真珠のみが基本だが、平服は控えめなアクセサリーが許容される
平服と言っても「喪に服する意識」は必要です。派手な色や装飾は避け、故人を偲ぶ場にふさわしい落ち着いた装いを心がけましょう。
平服選びの4つの基準
お別れ会・偲ぶ会で平服を選ぶ際は、以下の4つのポイントを基準にしてください。
✅ 平服選びのポイント:
- 色は黒・ダークグレー・ネイビーなど暗めを基調とする
- 派手な柄や光沢のある素材は避ける
- Tシャツやジーンズなどカジュアルすぎる服装はNG
- ビジネスシーンで着用できるレベルの品位を保つ
これらの基準を満たす服装であれば、必ずしも「喪服」や特別な「平服用の服」を新たに用意する必要はありません。手持ちの服の中から、落ち着いた色合いで品のある服装を選ぶことで対応できます。
平服で「カジュアル」はどこまで許される?
「偲ぶ会はカジュアルでいい」と聞いても、どこまで崩してよいか判断が難しいところです。
⭕ 許容される「カジュアル」:
- ダークカラーのジャケット+パンツスタイル
- 襟付きシャツ(状況によりネクタイなしも可)
- 落ち着いた色のワンピースやセットアップ
- シンプルなカーディガン+スカート
❌ 避けるべき服装:
- Tシャツ・ジーンズ・スニーカー
- 派手な色や大きな柄の服
- 露出の多い服装(ミニスカート・ノースリーブのみ等)
- サンダルやミュール
- カジュアルすぎるニット
迷った場合は「少しフォーマル寄り」を選ぶと失敗しません。周囲から浮くことを心配するなら、カジュアルにしすぎるより、きちんとした服装を選ぶ方が安心です。
「喪服でご参列ください」と指定された場合の服装
案内状に「喪服でお越しください」と記載されている場合は、通常の葬儀参列時と同様に準喪服を着用します。
一般参列者が着用すべき準喪服とは
準喪服は、一般参列者にとって標準的な喪服です。お別れ会で「喪服」と指定された場合に着用する服装の基準を解説します。
準喪服の特徴:
- 黒を基調とした光沢のない素材
- 装飾が少なくシンプルなデザイン
- 露出を控えた上品なシルエット
準喪服は葬儀と同様の服装ですが、お別れ会の場合は主催者の意向により、若干格式が緩和されることもあります。ただし、基本は「黒を基調とした厳粛な装い」を心がけましょう。
男性の準喪服コーディネート
👔 男性の準喪服:
- スーツ:黒のブラックスーツ(光沢のない素材)
- シャツ:白の無地ワイシャツ(レギュラーカラー)
- ネクタイ:黒の無地ネクタイ
- 靴下:黒の無地靴下
- 靴:黒の革靴(ストレートチップ・プレーントゥ)
- ベルト:黒の革ベルト(シンプルなバックル)
ネクタイピンやカフスボタンなどの装飾品は、基本的に着用しません。腕時計もシンプルなものを選ぶか、外しておくのが無難です。
女性の準喪服コーディネート
👗 女性の準喪服:
- 服装:黒のワンピースまたはアンサンブル(ジャケット+ワンピース)
- ストッキング:黒の無地ストッキング
- 靴:黒のパンプス(ヒール3〜5cm程度)
- バッグ:黒の布製または革製フォーマルバッグ
- アクセサリー:真珠のネックレス・イヤリングのみ
袖丈は長袖または七分袖、スカート丈は膝が隠れる長さが基本です。光沢のある素材や透ける素材は避けましょう。
【男性】お別れ会・偲ぶ会の平服コーディネート
男性の平服はダークスーツが基本です。喪服よりも基準は緩やかですが、品位を保った服装を心がけましょう。
スーツの色とデザインの選び方
🎨 スーツの色:
- 黒:最も無難で間違いがない
- ダークネイビー:やや柔らかい印象で平服に適切
- ダークグレー(チャコールグレー):フォーマル感を保ちつつ重すぎない
✅ デザインのポイント:
- 無地またはごく控えめなストライプ
- 光沢の強い素材は避ける
- シングルブレストが無難
喪服を持っている場合は、そのスーツにネクタイを変えるだけでも十分に平服として機能します。普段のビジネススーツの中から最も暗い色のものを選んでも問題ありません。
ネクタイの色は黒・グレー・紺のどれが正解?
平服でのネクタイ選びは多くの方が迷うポイントです。結論として、グレーまたは紺色が最も適切です。
| ネクタイの色 | 適切さ | 特徴・印象 |
|---|---|---|
| ダークグレー | ◎ | 平服に最適。落ち着いた印象で汎用性が高い |
| 紺(ネイビー) | ◎ | ビジネスライクで品がある。ダークスーツと相性良好 |
| 黒 | ○ | 喪服寄りの印象。厳粛なお別れ会向き |
| シルバーグレー | ○ | やや明るめだが許容範囲内 |
| 控えめな柄物 | △ | 無地に近い小紋柄・織り柄程度なら可 |
❌ 避けるべきネクタイ:
- 明るい色(赤・黄・ピンク・オレンジなど)
- 派手な柄(ストライプ・ドット・キャラクターなど)
- 光沢の強い素材(サテン等)
- カジュアルな素材(ニットタイ等)
ネクタイの選び方ひとつで印象が大きく変わります。ダークグレーやネイビーの無地を選べば、喪に服する姿勢を示しつつ、平服としての適切さを保てます。
シャツの選び方と注意点
👔 シャツ選びのポイント:
- 白の無地シャツが最も適切
- 季節を問わず長袖が基本(夏場でも半袖は避ける)
- 襟はレギュラーカラーが無難
- ボタンダウンは避ける(カジュアルな印象のため)
薄いブルーやグレーのシャツも許容範囲ですが、迷ったら白を選べば間違いありません。柄物やカラーシャツは避けてください。
靴・ベルト・靴下の選び方
👞 靴:
- 黒の革靴が基本
- ストレートチップまたはプレーントゥが無難
- ローファーやスリッポンは避ける
- エナメルなど光沢の強い素材は不適切
- 汚れや傷がないか事前にチェック
🎗️ ベルト:
- 黒の革ベルトが基本
- バックルは小さく控えめなシルバー
- 装飾のないシンプルなデザイン
- 靴とベルトの色を合わせる(フォーマルの基本)
🧦 靴下:
- 黒の無地靴下を選ぶ
- 座った時に素肌が見えない十分な長さ(ロングホーズが理想)
- 柄物やカラー靴下は避ける
- 白い靴下はNG
腕時計・その他小物の注意点
⌚ 腕時計:
- シンプルなデザインを選ぶ
- 文字盤は白または黒
- 派手な装飾や大きすぎるものは避ける
- スポーツウォッチやスマートウォッチは不適切
- 適切なものがなければ着用しない選択も
📱 その他の注意点:
- ポケットチーフは基本的に不要(つける場合は白のみ)
- ネクタイピンは控える
- カフスボタンはシンプルなものなら可
- 香水は控えめにするか、つけない
【女性】お別れ会・偲ぶ会の平服コーディネート
女性の平服は黒を基調としたワンピースやアンサンブルが基本です。喪服との違いは、デザインにある程度の自由が認められる点です。
ワンピース・アンサンブルの選び方
👗 服装選びのポイント:
- 色は黒・濃紺・ダークグレーなど暗めの色合い
- 派手な柄や光沢のある素材は避ける
- 露出の多いデザインは不適切(袖や丈の長さに配慮)
- フォーマル感のあるデザインを選ぶ
✅ おすすめの服装:
- 黒のワンピース+ジャケット(アンサンブル)
- ダークカラーのセットアップ(ジャケット+スカート/パンツ)
- 落ち着いた色のワンピース(単体で着用可能なもの)
❌ 避けるべき服装:
- ミニスカート(膝上丈)
- ノースリーブのみ(上着なし)
- 胸元が大きく開いたデザイン
- 透ける素材
- 光沢の強い素材(サテン等)
年代別おすすめコーディネート
年代によって似合う服装や求められる印象は異なります。以下を参考に、自分に合ったコーディネートを選びましょう。
20〜30代:
| シーン | おすすめコーディネート |
|---|---|
| フォーマルな場 | 黒のワンピース+ノーカラージャケット、パールのネックレス |
| カジュアルな場 | ダークネイビーのワンピース、シンプルなアクセサリー |
| パンツスタイル | 黒のパンツスーツ、白インナー、パールイヤリング |
40〜50代:
| シーン | おすすめコーディネート |
|---|---|
| フォーマルな場 | 黒のアンサンブル、一連パールネックレス |
| カジュアルな場 | ダークグレーのセットアップ、控えめなアクセサリー |
| 上品な印象 | 濃紺のワンピース+黒ジャケット |
60代以上:
| シーン | おすすめコーディネート |
|---|---|
| フォーマルな場 | 黒または濃紺のアンサンブル、パール |
| カジュアルな場 | ダークトーンのツーピース |
| 動きやすさ重視 | 黒のパンツスーツ、シンプルなブラウス |
カーディガンは着てもいい?上着・羽織りの選び方
結論として、カーディガンは平服として着用可能です。ただし、選び方には注意が必要です。
⭕ OKなカーディガン:
- 黒・ダークグレー・ネイビーの無地
- シンプルなデザイン(ボタンなし、またはシンプルなボタン)
- 適度な厚みがありきちんと感のあるもの
- 丈が長すぎない上品なもの
❌ NGなカーディガン:
- 明るい色や派手な柄
- カジュアルすぎるデザイン(ざっくりニット等)
- 装飾の多いもの(フリル、ビジュー等)
- 毛玉やほつれのあるもの
🧥 その他の羽織りもの:
- ジャケット:最もフォーマル感があり無難
- ボレロ:ワンピースとの相性が良い
- ショール・ストール:黒や暗い色なら可
よりフォーマル感を出したい場合はジャケットを選ぶとよいでしょう。
アクセサリー選びのポイント(パール・指輪など)
💎 アクセサリーの基本:
- パールは最も無難で推奨されるアクセサリー
- 金や銀など光沢のある金属類は控える
- 大きく目立つデザインは避ける
- 数は最小限(ネックレス、イヤリングなど1〜2点程度)
⭕ 適切なアクセサリー:
- 一連のパールネックレス
- パールのイヤリングまたはピアス
- 結婚指輪(シンプルなもの)
- 控えめなデザインのブローチ
❌ 避けるべきアクセサリー:
- 二連以上のネックレス(不幸が重なることを連想)
- ゴールドやシルバーの派手なアクセサリー
- 大きな宝石のついたもの
- 揺れるデザインのイヤリング・ピアス
手元に適したものがない場合は、つけない選択も十分に適切です。
ストッキングの色と選び方
🧦 ストッキングの基本:
- 黒の無地ストッキングが基本
- 30デニール程度の透け感のあるものが一般的
- 肌色(ベージュ)も許容範囲だが、黒が無難
- 生足は避けるのがマナー
❌ 避けるべきストッキング:
- 柄入りストッキング
- ラメ入りストッキング
- 網タイツ
- カラータイツ
- 厚すぎるタイツ(80デニール以上)
予備のストッキングを持参しておくと、伝線した際に安心です。
靴・パンプスの選び方
👠 靴の基本:
- 黒のパンプスが基本
- ヒールは高すぎないもの(3〜5cm程度)
- つま先は丸みのあるラウンドトゥまたはアーモンドトゥ
- 素材は革または布製
❌ 避けるべき靴:
- オープントゥ(つま先が出るもの)
- バックストラップ(かかとが出るもの)
- サンダル・ミュール
- ピンヒール(華やかな印象になるため)
- エナメルなど光沢の強い素材
- スニーカー・ブーツ
長時間立つことも想定し、履き慣れた靴を選ぶことも大切です。
バッグの選び方と注意点
👜 バッグの基本:
- 黒の布製または革製のフォーマルバッグ
- 小ぶりなサイズ(ハンドバッグ程度)
- 派手な装飾のないシンプルなデザイン
- 光沢の少ない素材
✅ おすすめのバッグ:
- 黒のフォーマルバッグ(冠婚葬祭用)
- シンプルなデザインの革製ハンドバッグ
- 布製のクラッチバッグ
❌ 避けるべきバッグ:
- 大きすぎるバッグ(トートバッグ等)
- ブランドロゴが目立つもの
- 派手な金具や装飾のあるもの
- カジュアルな素材(キャンバス、ナイロン等)
- 殺生を連想させる素材(クロコダイル、ヘビ革等)
荷物が多い場合は、黒のサブバッグを用意しておくと便利です。
メイク・ネイルのマナー
💄 メイクの基本:
- ナチュラルメイクを基本とする
- ベースメイクはいつも通りで問題ない
- アイメイクは濃すぎないように
- リップは明るい赤やピンクは避け、落ち着いたカラー(ベージュ系、ローズ系)を選ぶ
- チークは控えめに
- ラメやパール感の強いものは避ける
💅 ネイルの基本:
- ベージュ・薄いピンク・クリアカラーが無難
- 派手なネイルは落としていく
- ネイルアートやストーンは避ける
- 塗りムラや剥げがないようにチェック
- 爪は短く整える
どうしてもネイルが落とせない場合は、手袋を着用する方法もありますが、会場での着脱が必要になります。
髪型・ヘアアクセサリーのマナー
💇 髪型の基本:
- 顔がしっかり見えるようにする
- まとめ髪が基本(ポニーテール、シニヨン、ハーフアップなど)
- 清潔感と品位を大切に
- お辞儀をした時に髪が顔にかからないように
⭕ おすすめの髪型:
- 低めの位置でまとめたシニヨン
- シンプルなポニーテール
- ハーフアップ
- 耳にかけてすっきりまとめたショートヘア
❌ 避けるべき髪型・ヘアアクセサリー:
- 派手なヘアアクセサリー(大きなリボン、キラキラした飾り)
- 巻き髪などの華やかなスタイル
- 髪が顔にかかる状態
- 明るすぎるヘアカラー(極端に派手な色)
ヘアアクセサリーを使う場合は、黒のシンプルなバレッタやヘアゴム程度にとどめましょう。
夏場・冬場の平服の選び方と注意点
お別れ会・偲ぶ会の服装は、季節によって素材や重ね着を工夫する必要があります。
夏場の平服(男性・女性別)
夏場でも基本的なマナーは変わりませんが、素材選びで暑さ対策をしましょう。
👔 男性の夏場の平服:
- スーツ:夏用の軽量素材(サマーウール等)のダークスーツ
- シャツ:長袖が基本(半袖シャツのみはNG)
- ジャケット:会場内では着用。移動時は脱いでもOK
- ネクタイ:着用する(ノーネクタイは避ける)
👗 女性の夏場の平服:
- 服装:通気性の良い素材のワンピースやアンサンブル
- 袖:半袖や七分袖も可(ノースリーブのみはNG、上着を羽織る)
- 素材:薄手でも透けない素材を選ぶ
- ストッキング:夏場でも必ず着用(素足はNG)
🌞 夏場の注意点:
- 汗拭きタオルやハンカチを多めに持参
- 会場の冷房対策として薄手の上着を持参
- 香水は控えめに(汗と混ざると不快な匂いになることも)
冬場の平服とコートの選び方
冬場はコートやマフラーなど防寒具の選び方も重要です。
🧥 コートの選び方:
- 色:黒・ダークグレー・ダークネイビー
- 素材:ウールやカシミヤ
- デザイン:シンプルなチェスターコートやステンカラーコート
- 避けるべきもの:毛皮、ファー付き、ダウンジャケット、派手な色
⚠️ コートのマナー:
- 会場に入る前にコートを脱ぐ
- クロークがあれば預ける
- コートを持ったまま参列する場合は、裏地を外側にして腕にかける
🧣 マフラー・手袋:
- 黒やダークカラーのシンプルなもの
- 会場内では外す
- 派手な色や柄は避ける
雨天時の対応
雨の日は足元や傘にも気を配りましょう。
☔ 雨天時の準備:
- 傘:黒や紺の無地傘を使用(ビニール傘は避ける)
- 靴:防水スプレーをかけておく、または撥水性のある靴を選ぶ
- 予備の靴下・ストッキング:濡れた場合に備えて持参
- タオル:靴や足元を拭くために持参
📍 会場でのマナー:
- 会場入口で靴の水気をしっかり拭く
- 傘は傘立てに置くか、傘袋に入れる
- 濡れたコートは他の方の服に触れないよう注意
追悼式・追悼式典の服装マナー
追悼式は比較的公式性が高いセレモニーです。社会的な地位のあった方や著名人に対して開かれることが多く、お別れ会や偲ぶ会とは服装の基準が異なる場合があります。
追悼式と偲ぶ会の服装の違い
| 項目 | 追悼式 | 偲ぶ会 |
|---|---|---|
| 雰囲気 | 厳粛・公式的 | 比較的カジュアル |
| 服装基準 | 準喪服〜平服 | 平服〜落ち着いた服装 |
| 男性ネクタイ | 黒またはダークグレー | グレー・紺も可 |
| 女性の服装 | 黒基調が基本 | ダークカラー全般可 |
| アクセサリー | 真珠のみが無難 | 控えめなら許容範囲広め |
追悼式典では、偲ぶ会よりもフォーマル度を上げた服装を選ぶと安心です。案内状に服装指定がない場合は、準喪服に近い服装を選ぶのが無難です。
追悼式典で避けるべき服装
❌ 追悼式典でNGな服装:
- カジュアルな素材(デニム、コットン、リネン等)
- 明るい色や派手な柄
- ノーネクタイ(男性)
- 露出の多い服装(女性)
- スニーカーやサンダル
- 大きなバッグやリュック
独自のドレスコードがある場合の対応
お別れ会は故人や主催者の意向を反映した独自のドレスコードが指定されることがあります。これは故人の人柄や生前の職業、趣味などを偲ぶための配慮であることが多いです。
よくあるドレスコードの例と服装例
「カラフルな服装でお越しください」 故人が明るい性格だった場合などに指定されます。
| 性別 | 服装例 |
|---|---|
| 女性 | 落ち着いたパステルカラーのワンピース、ダークカラーにカラフルなスカーフを合わせる |
| 男性 | ダークスーツに明るめの色のネクタイ、彩度を抑えたカラーシャツ |
「白基調の服装」 洋風の追悼式や、故人が希望していた場合に指定されます。
| 性別 | 服装例 |
|---|---|
| 女性 | 白または淡いベージュのワンピース、パステルカラーのアンサンブル |
| 男性 | 白または明るめのグレーのスーツ、白シャツに淡い色のネクタイ |
「カジュアルな服装で」 故人がカジュアルな雰囲気を好んでいた場合に指定されます。
| 性別 | 服装例 |
|---|---|
| 女性 | きちんと感のあるワンピース、ブラウス+スカート、パンツスタイル |
| 男性 | ジャケットとスラックス、清潔感のあるシャツとパンツ |
どのドレスコードでも、品位と清潔感を保つことが重要です。極端に派手な服装や露出の多い服装は避けましょう。
服装がわからない場合の問い合わせ方
案内状に服装の指定がない場合や、ドレスコードの意図が不明確な場合は、確認するのがマナーです。
📞 問い合わせのポイント:
- 主催者や遺族の近しい方に聞く
- 電話やメールなど相手の都合に配慮した方法で
- 「どのような服装が適切でしょうか」と具体的に尋ねる
- 特に指定がない場合は「平服で伺わせていただきます」と伝えておく
主催者に直接問い合わせることが難しい場合は、同じく参列予定の方や葬儀社に確認するのも良い方法です。不明な場合は、無難に平服を選ぶのが基本です。
お別れ会・偲ぶ会の持ち物リスト
服装だけでなく、持ち物も事前に確認しておきましょう。
必ず持参すべきもの
✅ 必須の持ち物:
- 香典:案内状に「辞退」の記載がなければ用意(3,000〜10,000円程度)
- 袱紗(ふくさ):香典を包んで持参する
- 数珠:仏式の場合は持参(無宗教の会では不要)
- ハンカチ:白または黒の無地
- 案内状:受付がスムーズになる
あると便利なもの
📦 あると便利な持ち物:
- 名刺:受付で記帳する際に使用することがある
- 予備のストッキング:女性は伝線に備えて
- 折りたたみ傘:天候の変化に備えて
- エコバッグ:返礼品を入れるため(黒や紺など地味な色)
- 薄手の上着:夏場の冷房対策、冬場の防寒
- ティッシュ:涙を拭くため
- 現金(小銭):駐車場代やロッカー代など
お別れ会・偲ぶ会の服装に関するよくある質問
- 平服でノーネクタイはマナー違反?
-
基本的にネクタイは着用するのがマナーです。ただし、案内状に「カジュアルな服装で」と指定がある場合や、食事会形式の偲ぶ会ではノーネクタイが許容されることもあります。迷った場合はネクタイを持参し、会場の雰囲気を見て判断するとよいでしょう。
- 夏場の平服はどこまで軽装でいい?
-
夏場でも長袖シャツ・ジャケット着用が基本です。女性は半袖や七分袖のワンピースも可ですが、ノースリーブのみは避けてください。素足にサンダルは不適切です。暑さ対策は素材選びで工夫しましょう。
- 香典は必要?金額の目安は?
-
案内状に「辞退」の記載がなければ用意するのが基本です。金額は3,000〜10,000円程度が目安。参加費制の場合は香典の代わりに参加費(5,000円程度が一般的)を支払います。
- 数珠は持っていくべき?
-
仏式のお別れ会・偲ぶ会では持参するのが望ましいです。無宗教やキリスト教式の会では不要です。案内状に宗教形式の記載がない場合は、念のため持参しておくと安心です。
- 地域によって服装の違いはある?
-
地域によって若干の差はあります。関東は比較的フォーマル寄り、関西はやや柔軟な傾向がありますが、現代ではこうした地域差は小さくなっています。案内状の指示に従うことが最も重要です。
まとめ
お別れ会・偲ぶ会での「平服」は、喪服ほど厳格ではないが、故人を偲ぶ場にふさわしい服装を指します。案内状の服装指定を最優先し、指定がなければ黒やダークカラーを基調とした品のある装いを選びましょう。
男性はダークスーツにグレーまたは紺色のネクタイ、女性は黒やダークカラーのワンピース・アンサンブルが基本です。ネクタイの色で迷ったら、黒よりもグレーや紺を選ぶと平服として適切です。女性はカーディガンの着用も可能ですが、黒やダークカラーのシンプルなものを選んでください。
夏場でも長袖・ジャケット着用が基本で、素材選びで暑さ対策をしましょう。「平服」という曖昧な言葉に戸惑うかもしれませんが、故人を追悼する気持ちを服装で表現することが最も重要です。迷ったときは「少しフォーマル寄り」を選べば失敗しません。

